ハッピーの手術

 

 随分悩んだが、去勢手術に踏み切った。ハッピー4世も、3世と同様に、とても甘えん坊で怖がりなので、その質を存分に満たす人生(!?!)を選ばせたく思い、踏み切った。私たち夫婦とトリオを組んで、どの順番で天に召されるのかに思いを馳せながら暮らすことにした。

 私は絶頂期にあったと言えそうなサラリーマン生活を打ち切り、著作活動に入ったが、そのころの念願であった余生の楽しみ方をハッピー4世と共に願い、まっとうしたくなった。

 手術の前日、教え子のAGUを迎えることになっていたが、9時過ぎに妻が息せきって居間に戻って来た。「前科1ッパンになりました」と慌て、外傷の薬箱がある棚を目指した。すぐに、ハッピーが関わる事件が発生した、と分かった。

 このところ、早朝の散歩にハッピーを連れ出した後、来客など外来者を迎えるまでの間は、かつて金太を住まわせていた小屋につなぐことにしている。そこで慣らして、いずれはそこで夜を過ごさせることも考えている。だから、そこで問題が発生したことがすぐに分かった。予期せぬ外来者に被害を及ぼしたのだろう。

 その相手は「かよちゃん」と呼んで、私も親しくさせてもらっている妻の生徒さんだった。「かよちゃん」の足をジーンズの上から噛んでしまったわけだ。いつもより早く人形教室に通ってきたことが災いした。だが、「かよちゃん」はたいした問題とはしなかった。とはいえ、この日は強烈な思い出の1日になった。ハッピーの前科1ッパン。AGUが新プロフィーを持参。AGUも交えて「かよちゃん」はじめ妻の生徒さんたちと昼食を共にできた。そしてハッピー4世の去勢手術の日でもあったわけだ。

 手術の後、傷口を舐めないようにハイネック姿にされたハッピー4世だが、片足上げて小便をした時に、なぜか私はホッと胸をなでおろした。

 

昼食を共にできた

ハイネック姿にされたハッピー4世
   

 

 

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