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 10度目の普請とアイトワ開放の想い 16/03/20

 「もう春だ」との喜びは、「夏野菜の準備をしなければ」との覚悟を迫り、ココロのテンションを挙げさせます。しかし、天候に一喜一憂され、当週は思ったようには庭仕事は捗りませんでした。でも「次週こそ」との気分をココロに秘めて一週間を締めくくれました。それは、雨になった月曜日に、2人の若 者を迎える予定があったり、週の後半を出張に割いていたり、帰宅時に、期待以上の花々に出迎えられたりしたオカゲです。

 要は、肝心の夏野菜の準備はあまり進まなかったのです。それはいつものごとく、妻の冬野菜の収穫方法のセイです。まるでヒヨドリの(野菜の狙い方の)ごとしのセイです。ところがそのヒヨドリと妻が、好天の日曜日に知恵比べをし、妻が胸を張って見せる一幕が「水鉢生花」で生じました。おかげでおだやかの気分で一週間が始まったのです。

 雨の月曜日は、良き予定を入れておいたものだ、と喜びました。一人は、近未来の見通しがいつも話題になる茶飲み友達です。私のいわば直観を、次の来宅時にデーターをそえて正否をいつも教えてくれます。たとえば、日本のGDP600兆円構想。私は即座に大間違い、と見ました。彼は、その見通しでよかろうとの根拠を添えて、後日示してくれました。もう一人の若者も、もはや茶飲み友達です。毎年アルバーアルトの家具を冬休み中に補修してもらう職人ですが、いつも長話を強要します。なにせわが家の数少ない贅沢品の維持管理を頼んでいるわけで、今週も1つの宿題を持って帰ってもらいました。

 他にも、ガスと電話の問題で2人の業者と直接関わりました。私は「2025年に日本は破綻」と見ていますが、その計算にインフラ問題も入っています。それだけに、当週は中村哲さんの活動や小熊英二さんの考え方の一端に触れ、安堵しています。このお二人にはいつもポスト消費社会の旗手の姿を、つまりビブギオールカラーを見る思いがします。

 書庫は、当週をもってほぼ完成です。雨戸が完成し、後は内装の棚を付け、外装の塗装、そして基礎周りの整備などを残すのみです。数えてみると、これが私の生涯で10度目の普請でした。25歳(1963年)で住宅金融公庫の94万円を活かし、最初の小さな家を建てたのが始まりです。この前線基地つくりが、生涯で「最初にして最後の借金」になりそうです。あれから9度の普請を重ね、今の姿になったわけです。その道のりと想いは、リズさんと喜田さんの協力を得て過日アブストラクトができました。「この庭は、お金持ちだから造れた庭だと思う人がいるが、それは大違いだ。この庭を創ったおかげで、私は豊かさを手に入れることができた」から始まる12枚の写真で示す人生の抜粋です。

 結局当週は、たいした庭仕事は出来ませんでした。日曜日と水曜日の好天を活かし、2つの冬野菜の畝を夏野菜用に耕したこと。そして除草にかなりの時間を割きました。オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ナズナ、あるいはホトケノザなどが一斉に花を咲かせ始めたのです。火曜日は、妻と個離庵前アーチの移動に取り組み、この下部に、ハヤトウリの畝を用意し、有機肥料も鋤き込み、仕立て上げました。これらが主たる成果です。

 嬉しいことが多々ありました。都城から2種の小イモやニンジンなど、大阪郊外から葉タマネギが、そして隣の小倉池から迫力満点のミサゴの姿が届きました。美味は、シカ肉を活かした朴葉味噌での茶漬けでした。出張先では2泊4度の温泉でカラダを癒せただけでなく、ヒースとローズマリーの花にココロも癒されました。わが家ではハクモクレンに迎えられ、メジロのエピソードを聴かされ、アイトワ開放時の想いを振り返っています。

 


ヒメモクレンを活かした

中庭のヒメモクレンも咲き始めた
カフェテラスの大きな水鉢で、剪定クズをオブジェに活かし始めて幾年目だが、「水鉢生花」と呼ぶことにした。今年初めてヒメモクレンを活かしたが、ヒヨドリの大好物で、次々とついばまれた。そこで妻は一計を案じ、糸を張って「見事に功を奏した」と胸を張った。中庭のヒメモクレンも咲き始めた


書庫の雨戸が完成

閂(かんぬき)を用意した

閂の収納を「どうするか」
書庫の雨戸が完成し、台風時の「人形の出窓」に備えて閂(かんぬき)を用意した。そこで、閂の収納を「どうするか」となり、私の出番になった。


10度目の普請にして今の姿になった

カフェテラスからモクレンと書庫の裏が見える
10度目の普請にして今の姿になった。思えば、52年の歳月をかけたことになる。94万円の金利は数%だったが、樹木は年20%の成長が見込める。この時の暗算(複利計算)が、人生を決定づけたように思う。そのために、当時の住処とは別に、終の棲家を造りたくなり、前線基地として小さな家を建てた。後年になって知った「フューチャープル」の好例だろう。ちなみに、カフェテラスから、モクレンと書庫の裏が見える


個離庵前アーチの移動

小石を積めて留めた基礎
妻と取り組んだ個離庵前アーチの移動。狙いは、サルが個離庵の屋根から飛び移れないように離すことだった。小石を積めて留めた基礎の1つを抜き取れず、苦労した。アーチでは今年もハヤトウリを育てるが、その旺盛な成長力を見くびっていたことに後になって気付かされており、頭を抱えている。


葉タマネギ

炒め物から楽しみ始めた

朴葉味噌で3度目のフキノトウ茶漬け
葉タマネギは朝食での炒め物から楽しみ始めた、昼食ではシカ肉を活かした朴葉味噌で3度目のフキノトウ茶漬けを味わった。


「ヒース」

ローズマリーが花盛りだった
「ヒョッとしてこれが」と出張先で思った花があった。「ヒース」だと教わった時には胸が熱くなった。学生時代に読んだ『嵐が丘』のヒースの丘を連想していたからだ。その後で、「たぶんこれが」と写真で示された花の色はブルーだった。「エリカのようですね」とつぶやくと、ヒースはエリカの仲間ですと教わった。ヒースの横ではローズマリーが花盛りだった。わが家でも早くこのように咲いてほしい。


小鳥を目覚めさせ、元気にした

野に放した

中国人にしばし挨拶をした上で
「人形の出窓」に衝突した第1号はメジロだった。その瞬間を中国人観光客が目撃し、妻に通報。いつものように、妻は脳震盪から小鳥を目覚めさせ、元気にした。そして野に放した。なんと、このメジロは急を知らせた中国人にしばし挨拶をした上で、飛び去ったという。アイトワでは、開放時にこうしたエピソードも来訪者へのご馳走にしたい、と願っていたことを振り返った。
 

 

 

 

 

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