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 死生観とウキウキ 15/12/13
                                               
 当週はハイライトが2つ、週の初めと終わりにありました。1つは月曜日の午後のことで、11名のアメリカ人留学生を迎え、庭を案内するプログラムでした。後の方は週末のことで、原発問題について、この人と是非とも語らいたいと願ってきた人を、アイトワ塾生と一緒に迎えました。

 10名の留学生は、この9月から同志社大学で学んでいるAKPプログラムの学生で、AKPといえば、40年前にリズさんのホームステイステ先としてわが家を選んだ機関です。ですから、庭巡りをしながら私はしばしば19歳だった当時のリズさんを思い出し、野小屋の前でしばし留まりました。太い松を2人で伐採したことがあり、その玉切を2つ記念に残してあったからです。

 この一行は、月曜日の午後に迎えましたが、おかげで2つ、私にとってはとても貴重なエピソードを生じさせました。それは、この日の夕食時と、翌火曜日のまだ夜半と言ってもよい朝の3時のことでした。共に、初体験で、心に深く残したくなっています。

 この日、わが家は丸イモデーでした。加賀の丸イモで、昼はお好み焼きを、夕はイモ汁を、などと楽しんだのです。その夕食時に、うたた寝をしましたが、原因は、日曜日2時以降の庭掃除だと思います。若き留学生たちに「こうした生活は汚くなりがち」との印象を与えたくない、と思ったのです。アイトワの信条はその逆ですから、庭を小綺麗にしたくて少し無理をしたのです。

 夕食時に、妻に「落としたのは、お茶碗でヨカッタ」と笑われました。これまでにうたた寝をしても、食器を落したことはなかったのです。イモ汁椀を落していたら大騒動でした。その後、熱い風呂に入り10時には眠りました。だからでしょうか、3時に脚の痙攣で目覚め、しばしモンモン。その時に初めて気付かされた心境があり、その死生観を心に焼き付けたく思っています。

 ですからこの日は午前中を休養に当て、妻の買い物につき合いました。それがまた新たなエピソードを用意しました。コンビニの100円コーヒーを試してみよう、と妻が言い出したのです。良いお天気でした。ウキウキ気分で、最初にしてきっと最後になりそうな体験でした。

 この時期は例年、庭木の剪定シーズンに入ります。ですから、寸暇を惜しむようにして剪定作業に取り組み、囲炉裏場にまた山のような剪定屑を溜めました。脚の踏み場がないほどです。当週は、枝垂れ桜、枝垂れ梅、フユウガキ、ザクロ、ツバキを各1本、各1本しかないカリン、クボガキ、ザクロ、ウルシ、そしてカシワ。さらに2本のムクゲなど、と次々と剪定を済ませました。とりわけ、カリンは12段脚立の天板に乗る作業でしたから妻にはナイショです。

 この間に、金太の家を(見えないところで)改装したり、ヤマウドの新収穫法を試みたり、過日、獣害防除の師匠に見つけてもらったシカの侵入箇所にイジワルを施したりしています。夜なべ仕事は、初めてアップルセイジを入浴材として生かす試みをし、不適切との判断を下しています。妻はクボガキで柿ジャムを煮込み、味噌を仕込みました。この他に、1件の来客の相談に乗ったり、4人の顔見知りのプロ(高木の切り取り、電気、水道、そして獣害フェンス)を迎えて相談に乗ってもらったりしました。木曜日は夕刻から雨になり、翌朝まで続き、金曜日は屋内デーにしました。当週の異常は、11日朝の結露、客引き商法の日進月歩、そして狂い咲き。

 かくして週末を迎えました。この日は10時に待望のご夫婦を迎え、午後3時にも待望の来客がありました。前者は、いずれ詳しく触れる日が来そうです。後者は、原発臨界事故で2人の死者が出した事件がかつてありましたが、当時の東海村長でした。アイトワ塾生一同で迎え、変則的な塾にしたのです。もちろん、重大事故体験者の目から見た311も話題になりました。当日の来客は共に、想像力にも富んでおられ、私は庭を案内しながらウキウキし通しでした。
 


11名のアメリカ人留学生

玉切
11名のアメリカ人留学生はAKPの関係であり、リズさんの先輩だと知った。幾人かは、今は日本語の教授であるリズさんに習っていた。また、引率は既に顔なじみの高橋先生だったから、屋外レクチャーはおのずと和気あいあいに。玉切の前では記念撮影する学生もいた。もちろん、薪風呂も見てもらうなど、この庭の狙いを縷々(るる)説明した。


囲炉裏場に山のような剪定屑が溜まった

緑の天蓋の剪定で出たクヌギの枝葉
(手前)
また、囲炉裏場には山のような剪定屑が溜まった。この他に、先週出た中庭の剪定クズが温度計道脇には積まれたママ。また、イノシシスロープには、先々月の緑の天蓋の剪定で出たクヌギの枝葉(手前)が積み上げられたままだ。これらはいずれも、これからの鉈仕事で、風呂焚き用の燃料と、焼き芋用の燃料に分別され、活かされる。もちろん、次週以降にも、これらの3倍ほどの剪定クズが出ることが見込まれている。その6掛けほどは、プロの手で切り取ってもらう予定。


クボガキの剪定

剪定後
クボガキの剪定では、妻とのひと悶着に10分余も割いた。そこで、カリンの剪定では(12段脚立の天板に立つ作業に、77歳まで取り組めたことを)記録に残しておきたかったのだが、妻にはナイショにしたくて、写真は撮らなかった。


新収穫法

新収穫法
庭にはヤマウドの株が6カ所ある。その内の3箇所は、過日松尾さんに刈り取ってもらったので、残り3箇所を刈り取り、3か所で新収穫法を試みた。次いで、過日、獣害防除の師匠に見つけてもらったシカの新入箇所に、竹でイジワルもした

新収穫法

竹でイジワルもした


実はほとんどを柿ジャムに

実はほとんどを柿ジャムに
今年のクボガキは鈴なり。その多くは野鳥の餌に。これ以上放置すると落ち柿掃除で「大変」だから、剪定を兼ねたカキ採りをした。その実の半分は有機肥料になり、残した実はほとんどを柿ジャムに。この煮込み初めの日に、妻は味噌も仕込んだ。私は、アップルセイジを(そのよい香りが大好きなので)入浴材として生かそうと試みたが、不適切だとすぐに判断し、堆肥の山で有機肥料にすることにした。

妻は味噌も仕込んだ

壺に詰め日付を記入


初観測の、逆「秋水」

自生のトウガン
当週は、植物だけでなく、空模様でも異常だった。初観測の、逆「秋水」の朝もあった。その日は、妻が自生のトウガンを1つ見つけた日になった。そのトウガンで、妻は中華風トウガン汁を造り、待望の来客と恒例の来客であるアイトワ塾のメンバーに振る舞った。


前東海村長の村上達也氏を塾生と迎えた

 
待望の来客は、前東海村長の村上達也氏で、塾生と迎えた。原発臨界事故は、欧米やソ連では起きても「日本では起きない」とされていたようだ。唐突に、出先でこの事故を知らされ「サア大変」。だが、村民第一の判断を下し、行動に徹したことで知られる。話題は311にも及び、村上氏の悦明は控えめだったが、臨場感がにわかに増した。私は現場を3度も訪れ、その1度は塾生と一緒に訪れており、除染のありようも目の当たりにしていたからだ。実は、お嬢さんのお1人が研究者で、京都在住。このたび、健康的な食問題にも関心があり、活動中と知った。
 

 

 

 

 

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