「ニッポン、ガンバレ」

 

 現沖縄県知事は、日本のためにとても頑張った、との歴史的評価がやがて固まることだろう。これゾ真の愛国心であった、と評させるようになるだろう。戦時中なら、このような愛国心はとっくの昔に目をつけられ、安倍総理のような人に踏み潰され、牢獄で封殺されていたことだろう。

 過去を紐解けば、アメリカとの折衝で、高杉晋作は立派だった。「インテグリティに富み、ディグニティ(アメリカ人が人格評価するときに大切にする価値基準)がある人」と折衝したアメリカ人に評されている。長州自体は黒船の艦砲射撃などでボロボロになっていたが、高杉晋作は尊重され、アメリカは長州を尊重している。

 近代のわが国には、こうした悠然たる人はいないのだろうか。

 それはともかく、ついにこのたび、若者も立ち上がったようだ。「SEALDs」のことダ。「正義の戦争はあり得ない」との元BC級戦犯の言葉に共感して立ち上がった明治学院大生・奥田愛基(あき)がキッカケだという。その漏れ聞くやり方は立派だと思う。

 片や、今週は情けない人が次々とあからさまになった。あきれて口がふさがらない、と言えなくもない。安倍首相もその一人だ。まるで、結婚詐欺師のような醜態ではないか。そうした状況に安倍首相を追い込んだエネルギーが働いたわけだが、そのエネルギーに、「ニッポン、ガンバレ」とエールを贈りたい。

 放射能は「コントロールしています。ブロックしています」とか、「このような競技会場でお待ちします」などとウソぶいて、東京オリンピックを招致した。

 誰が見てもコントロールも、ブロックもされていない放射能問題が、未だに問題にならないのは工業文明の1つの病理現象だろう。見逃されがちになって来た公害問題に似ているように見える。

 だが、ついに「豪邸に迎えます」との約束は問題になった。コロッと前言を翻させた。だが安心してはいけない、それも口のうまい人間の常套手段かもしれない。

 この競技場のプランは、非常識が採用させた夢のプランであったという。ちょっとした本物の建築家になら、この問題はとっくの昔にこうなる事が解っていた、と聞く。当然だろう。プロの建築家なら、デザインを視れば、技術問題やコスト問題は推測できるに違いない。できて当然だろう。

 問題は、こうした非常識も、親方ヒノマルで済まされかねないところだ。浮かれた国民にツケを押しつけ、現実化すればGDPの増大効果が大きい。だからそれが狙いで、これまではズルズルと人々を囃したてる発言を繰り返してきたのだろう。

 夢のプランは、現実化すれば、人は虚栄心や顕示欲などに浮かれ、負担を忘れがちになって湧きがちだ。あらかたの人を、そうした錯覚に陥れてきたのが工業文明の特色ではないか。そのツケが、いまや気候変動にまで至っている。

 このたびの、ひっくり返させたエネルギーは、それに気づいた人たちの動きではないか。60年安保時代に私の目には、そのように映る。

 きっと、安倍首相にもこうなる可能性はウスウス分かっていたはずだ。少なくとも、計算追ううちに入っていたはずだ。だから今、「ココゾ」とばかりに切り札として切ったのではないか。だが、ご用心ダ。

 安倍首相は工業文明の盲信者だ。未だに、未来はこれまでの延長線上にあると信じている。アベノミクスはその典型だ。だから、「戦争法」をゴリ押しし、原発の再稼働に走っている。この2つをゴリ押しするために、切り札として切った札ではないか。

 この一週間は、こうしたことに気付かせる記事や意見が多見多聞できた。

 「ニッポン、ガンバレ」
 
 

 

 

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