加齢による不思議な時間感覚の変化

 

 若いころはあれほど退屈だった草ぬきが、今では(妻が驚くほど)根気よくできるようになりました。ある時、そのわけをしみじみと噛みしめたことがあります。「あといくつ寝たらお正月」と歌った幼いころの心境を振り返った時のことです。一日がものすごく長く感じて、指折り数えた頃は、草ぬきの時間がとても長く感じられ、退屈だったのに、どうして今は心地よく感じられるのだろうかと考えました。

 なんてことはない、今も草ぬきの時間はとても長く感じられるから、淡々と取り組めていたのです。今は「あっ」という間に1年が過ぎ去ってしまいます。その早く過ぎってしまう日々にあっ た、草ぬきの時間だけは昔と同様にゆったりと時間が流れるのです。草ぬきに割いた1日はとても長い。そして抜き去れた草の量や重さがその実感を倍加させます。
 

 

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