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 3つの冬と、えも言えぬわが国の寂しさ 14/01/12

 エンジンソーの初使用から今週の庭仕事は始まりました。妻は、カフェテラスを飾って来た最後の鉢を温室に運び込んでいます。それは、その鉢の植物が冷害を露わにしたことを知っての行動であり、遅きに失した感があります。そのくせ(私が「放っておけ」というのに)「ハッピーがいなくなった」と言って、2度も庭の北西の角に登るなど、探し回っていました。

 ハッピーがたより気のない足どりで、なぜこの庭の最も高台に登るのか、不思議です。最初に登ったのは、私たちが留守中のことです。そこで「やっと見つけた」と帰国後に橋本夫妻から聞かされました。「まさか」の場所です。さぞかし探索に夫妻は相当の時間を要したことでしょう。その後、2度も妻はそこでハッピーを見つけ出しており、なぜそこに登るのか分からぬままに抱きかかえ、定位置である居間の前の小屋まで連れ戻しています。

 何ら予定が入っていなかった月曜日から水曜日にかけて、3つの冬を実感しています。7日の火曜日までの2日間は、朝食後、そそくさと重ね着をして庭に飛び出し、終日キツイ仕事に没頭しました。まず薪割りに手を付けており、昼のにしんそばの後は、割った薪だけでなく、そばにあった使い残しの切り石まで一輪車で、温度計道の坂を幾度も運びあげており、「カラダの冬」を(つまり身の程を)思い知らされています。火曜日は、見事な朝焼けでした。その陽光に誘われて、前日の反省を忘れて、庭に出ています。分厚い氷、踏むとサクサク音がする霜柱に「真冬日」を実感です。そこで、なぜか剪定作業と鉈仕事に手を出しており、とうとう暗くなるまで没頭しています。この日は七草粥。わが家はまたこの日から食事の様子を変えています。

 水曜日は雨で、「よかった」と思いました。いささかバテテいました。さっそく掘り炬燵(こたつ)を用意してもらい、まずNZ旅行ノートの整理をしており、「ココロの冬」を実感です。なぜなら、NZでは相続税がないのに子どもに生前売却することが多いと聴かされたことを思い出したからです。わが国のありように、えも言われぬ寂しさを感じたわけです。

 次いで読書に移り、夕食時まで取りつかれ、眠気を感じていません。希望を抱かされたり、NZやHKで感じた英国に想いを馳せたりしています。夕食後、妻は人形工房に。私は居間でTVをつけたまま3時間余もうたた寝し、戻ってきた妻に「風邪を引きますよ」と叱られました。

 木曜日は、昼前の時雨れと2件の来客を小休止かのごとくに生かし(せっかく除草という穏やかな作業から手を付けていながら)大仕事に取り掛かってしまったのです。それは、妻に「ヤッパリ気になるのですか」とあきれられた石組みの補修に手を出したのがキッカケです。その続きにアスパラガスの畝がありますが、その整備をし、さらに、そのそばにある(彬さんが手がけた)ゴボウの生育筒の仕立て直しにも手を付けたのです。そして、彬さんが (賀状で)大工の修行を始めたと知らせてきていたことに想い出し、阿部ファミリーは「今頃?」と考えています。

 その夜、3時まで眠れず、両足の痙攣で目覚めたのは7時。一帯は薄化粧。ついに庭に飛び出し、写真に収め始めますと、妻が先に撮影中でした。「次は、本化粧だね」と声をかけますと「厚化粧はいやね」と返ってきました。とても冷え込んでおり、野菜は可愛そうなぐらい。ロウバイの良い香りが漂ってきましたが、7分咲きです。この日、2つの贈物・職人の技に感激しています。

 週末は、佛教大学の新リーダー黒崎さんの下に、学生を迎える日でした。好天でした。1人は風邪で休みましたが、アイトワ塾生の財木さん(友人から届いたと言って北海道の幸を届けてもらった)を交えたお茶の時間も持てました。セメントの流し込み、落ち葉かき、残った砂の移動、あるいは重たいU字溝の設置など、捗りました。最後は焚火で焼きイモでした。

 

ハッピーの鎖を解いてよかった、と思っています。たより気のない足どりでうろつきまわりますが、脚の退化がとまっています。2人はそばを通るたびに「タッチ」と声をかけ、立ち上がらせ、なぜてやります。耳も遠くなっていますが、地団太の振動が分かりやすいようですから、地団太を踏みながら「おいで」と導き、歩かせます。


薪割り

割った薪
初日はエンジンソーで玉切りするつもりで庭に出ています。翌日の薪割りは、寒さにうながされました。割った薪や(野小屋の側に残っていた)切り石を一輪車で、庭を半周する形で母屋まで運んだのは勢いです。案の定、不愉快な気配で分かる不整脈に襲われましたが、初見の虫(成虫から若いのまで)と(薪割の最中に)出会うことができました。

切り石

初見の虫


見事な朝焼け

分厚い氷が張っていました
火曜日は前日に懲りて、屋内で過ごそう、と考えていました。しかし、見事な朝焼け。陽光に誘われて庭に出ると、分厚い氷が張っていました霜柱を踏むとサクサク音がしました。ついにクルミの剪定に手を出したくなり、とうとう暗くなるまで鉈仕事に没頭です。

霜柱

鉈仕事に没頭


石組みが気になっていました

欠点を長所に活かしていなかった

ゴボウの生育筒
そばを通るたびにこの石組みが気になっていました。産業廃棄物の石を用いていますから、割れたり欠けたりした石です。せっかくうまい具合に欠けた石に当たっていながら、その欠点を長所に活かしていなかったのです。この補修がキッカケで、ついにはゴボウの生育筒にまで手を伸ばし、ポンコツ心臓に教えられて明るいうちに引きあげています。

ゴボウの生育筒と、勝手に呼んでいますが、今年も続けたく思っています。妻は収穫しやすいと言いますし、彬さんの(労働力がなければ手を出していなかったわけで)思い出です。1本目の土替えの途中でヘトヘトになり、やり方を改める必要がある、と考えて2本目に移りましたが、一病息災に気付かされました。


先に妻が撮影中でした

トンネル栽培の畝が増えました
この時期になると、新たに咲き出す花が極端に少なくなり、HPで紹介する題材に困ります。そうだ「薄化粧を題材に選ぼう」と朝飯前に庭に出ますと、先に妻が撮影中でした。そのご、再び庭に出て、野菜の手入れに手を出したのは4時前で、体力の回復を期しています。ビニールを用いたトンネル栽培の畝が増えました


カマの携帯ケース

さまざまな燻製品
朝、網田さんから「カマの携帯ケース」が届きました。カマに合わせて造ってもらえたのです。これで窯を失う率は激減でしょう。午後、大垣時代のベーコン作りの名人である友人から、さまざまな燻製品の贈り物が届きました。余生を「ベーコン小舎」で楽しむ、との知らせがありました。2人の職人の技に感激です。


セメントの流し込みを終え

U字溝を所定の位置に移動
セメントの流し込みを終えU字溝を所定の位置に移動させたりしました。道具とは「身体の延長」であって「人次第」だ。その究極を職人と呼ぶ、と教えました。逆に機械は、人間を粗末にする。まず職人をないがしろする社会にし、次いでその手先にした人をリストラする。結果「安物買いの銭失い」を増やし、貧富格差だ、と気づいてもらえたらいいのですが。

その究極を職人と呼ぶ、と教えました

 
 

 

 

 

 

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