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記憶力と家具工房 12/07/22

 「警報ベルが鳴ってる」と妻に起こされ、大変な週初めになりました。窓外は真っ暗、かつて体験したことがない豪雨。飛び起きた私を追って、妻が雨合羽を取り出しました。あとで分かったことですが、この時の雨量は(午前4時の嵐山一帯は)新記録で、1時間に89mm。実はこの時すでに、妻の記憶力は飛んでいたのです。

 カフェテラスに駆けつけると一面の水浸し。過去の体験に基づき、さまざまな動きをしました。あとで分かったことですが、喫茶室まで浸水。要は、これまでに体験したことがない床上浸水事件でした。これもあとで分かったことですが、このたびの雨量は、27年前の建築時に想定したわが家の排水処理能力をはるかに超えていたのです。

 そうとは知らずに、人形工房に踏み込んだ時は、すでに妻が打つべき手を打っていました。そのあとを引き継いだ形で2人は奮闘し、床上2cmほどの浸水で納めました。この時の記憶も妻には残っていなかったのです。祇園祭宵々山の日曜日のことでした。

 この日は大切な約束がありました。工房での見通しを立て、喫茶室に移動したのは、その友人夫妻が大阪の家を出るころあいでした。なんとトイレまで浸水しており、なぜか洗面台まで泥だらけです。水洗便所を覗きますと、洗面台よりはるかに水位が低いのに異常なし。あとで分かったことですが、洗面台では逆流問題が生じていたのです。

 おかげで、良いことも多々ありました。まず、素晴らしい人と思っていた人が、もっと素晴らしい人であったことが分かりました。また、想定外の排水対策に、つまり大事な加齢対策に、気力が衰えていない間に気付かせました。さらに、妻はこれを機に、仲間の加勢を得て文字通りの大掃除をしています。それよりも何よりも、これで夫婦喧嘩を半減できそうです。記憶力を失った妻の言動が、そう断言できそうな心境にさせたのです。

 ちなみに妻は、世話になった医者の見立て通りに、翌朝には正常に戻っていました。ですから、この日の約束も決行し、訪ねた家具工房では期待以上に楽しみました。そして夜には、妻の記憶が飛んでいた10時間余の出来事を、行きつ戻りつしながら振り返っています。妻は「体は覚えているワ」といって、節々をさすりながら興味津々でした。

 火曜日も、脚の痛みが残っており、まともには動けません。妻も同様であったと思いますが、3日後で終わる創作休暇と、幸運にも3日後まで続いた快晴を活かし、また水島さんにも来てもらい、仲間と一緒に工房や喫茶室などの大掃除です。なお、火曜日の夜には、妻の念願であった『シャーロットのおくりもの』の自宅シアターを楽しんでいます。

 もちろん私も、水曜日に富美男さんを迎えたのをキッカッケにしてフル稼働。富美男さんは1日で、小倉池沿いにある枝垂れ梅、マユミ、そしてツバキの剪定を済ませました。私はハウチワカエデの手入れ、4度目のインゲンマメの支柱立てなどを済ませています。その後も、ふくらはぎの痛みをだましながら21日土曜日の喫茶店の再会時までに、座ってできる剪定くずの処理などだけでなく、テラスの飾り付けも手伝っています。

 週末は曇天で明け、「梅雨は明けた」と聞いていたのに昼前から大雨。再び「浸水か」と緊張しましたが事なきを得ました。この日は夕刻に、母方のいとことその夫をTOSCAで迎えることになっていました。いとこと妻は唖然とするほど多弁でした。

 要は、豪雨の翌日から装束は一転し、火曜日の庭仕事から地下足袋に履き替え、週末には何事もなかったかのように振る舞えるまでになりましたが、問題はこれからです。

 

妻と一緒に医院から送り届けて下さった医師夫人のケイタイに収まったカメムシ。ニンジンの花と野菜をおみやげにしました。このカメムシを私は初見ですが妻はしばしば見かけていたそうです。


これだけの実をつけた2本のトマトが枯れた

瀕死のクワガタムシ
豪雨の被害は、庭にも及びました。野菜ではこれだけの実をつけた2本のトマトが枯れました。樹木では、記念樹のカツラが枯れました。昆虫ではクワガタムシが瀕死で、タマムシが遺体で発見され、キンギョやメダカもかなり犠牲になりました。週末には、火曜日の青トマトがかく色づき、カツラはすっかり葉を失い。クワガタムシはかく元気になりました。カツラは何かの理由で弱り目にたたり目であったのでしょう。

青トマトがかく色づいた

クワガタムシはかく元気になりました

月曜日は一転して快晴。かねてからの約束通りに知人の家具工房に招いてもらい、期待をはるかに超えた感動を覚えました。夫妻は学生時代のクラスメートとのことでしたが、恋愛時代を彷彿させられましたし、創る喜びを共有した夫婦の波長に、いつの間にか共鳴させられていました。

今週の美味は、TOSCAを訪れていながら、しかもTOSCAでも楽しい会話が途切れなかったのに、知人の家具工房で振舞われた昼食が心に残ります。カボチャのスープも美味でしたし、景色もみごとでしたが、この工房で繰り広げられているであろう無我の境地が、ひしひしと伝わってきたのが主因でしょう。

火曜日から妻は仲間を迎えて工房やワークショップの大掃除に精をだしました。ビックリするほど死蔵させていたものに気付いたようですし、大事なものも濡らせてしまったようです。この日干し光景は、19日まで日替わりで続いていました。私もさまざまな道具を収納しなおしました。ハッピーをはじめ、愛犬は昼寝を楽しんでいました。

皮肉なことに、豪雨のあとの快晴続きで夏野菜が一気にみのるようになりましたし、数少ない花が見事に咲き始めました。連日のようにキュウリを丸かじり。トマトはスライスしてウースターソースで味わっています。


ヒラタケのホタギ

夜叉竹
やっとヒラタケのホタギを、腐葉土小屋の今年用スペースから運び出して本伏せです。次週から、このスペースに常緑樹の落ち葉をかき集めて積み込み始めます。かくも遅れたのは、当の竹には失礼なことと思いながら「夜叉竹」と呼ぶことにしたタケの切取りなど、予期せぬ作業が増えたせいです。今週は夜叉竹の切取り作業は出来ず終いです
 

 

 

 

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