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蜂と再びつなぐ 12/04/29

 一雨ごとに野草が芽吹き、ぐんぐん伸びる季節です。先週の土曜日から始まった4日続きの庭仕事のブランクは、とりわけ雨の日曜日とその後の2日続きの好天は、野草や木々の枝をぐんぐん伸ばし、「さあ大変」の気分にさせました。しかし有意義な日々でした。ある華道の立ち上げに駆けつけ、応援歌として講演を2度させてもらいました。門跡寺院が伝承の華道を、いわば公開です。この火種をもとに、大きく広く燃え上がって欲しい。

 もちろんこの4日の間も、寸暇を活かしてミツバチの巣箱を掃除しただけでなく、朝と夜の隙間を活かしてとても印象的なひと時にしています。まず最新の友人を、先週末の夕刻から2夜続けて泊まってもらいました。次いで月曜日の朝は、TOSCAの3人を誘って亀山公園に出かけ、一緒に新緑を愛でています。そして火曜日の朝、トッテンさんのお宅を訪れ、畑の土づくりに生かせそうな道具の実演に立会っています。

 最新の友人とは、先月下旬の海外旅行で、ツインルームの仲になった人です。ミッション系の大学で比較宗教論を講じていますが、権威と歴史がある香道の家元を最近継承したばかりの人で、その初仕事とばかりの土産を持参してもらえました。風呂を一緒に使い、寝酒の時間まで語らいましたが、奥さんはとても素晴らしいピアニストだと知りました。わが家に「ピアノがあればお招きして」と、思いながら松平佳子さんを偲びました。

 TOSCAの3人と眺めた新緑は、保津峡です。最新の友も誘い、この時期のわが家の美味を共感しました。ミツバが美味しい頃ですし、初物のアスパラガスが採れました。恒例の初筍も頂いていました。簡素な朝食でしたが、豪勢な新緑を愛でました。

 土づくりに生かせそうな道具とは、庭で簡単に炭を作る道具です。炭というよりカラケシです。乾燥させた竹や木片を、この道具を用いて燃やせば灰にならず、カラケシになります。このカラケシを土にすき込めば、きっと土壌は改良されることでしょう。

 好天の水曜(25)日と曇天の26日は、陽のある間は庭仕事に精を出しました。草抜きは追われた2日間ですが、まず例年同様に、冬越し植物の運び出しです。温室で冬越しさせた大きな鉢植え植物を運び出し、化粧直しをして、テラスやユーティリティ小屋の周りに配置する作業です。化粧直しとは、枯葉や枯れ枝などを取り去り、整枝し、鉢を雑巾で拭うたりすることです。例年同様でなかったことは、大きくて重い鉢を、散らかった温室から一人で運び出すことが、いかにも危険に思われ始めたことです。

 最期の作業は、ヘチマの苗を植え付けでした。久しぶりで妻が天神さんに出かけましたが、苗を見つけてきたのです。私にとっての肝心はクサビでしたが、農具などを扱う金物関係の露天商は1軒も出ておらず、個人の手作りショップが多数を占めていたとか。

 金曜日は雲1つない好天なのに、庭仕事がまともにできませんでした。朝一番の通院と午後に歯医者の予約を入れていたうえに、夕刻の来客予定者に、急遽夕食をご一緒いただくことになったからです。アイトワの山菜が最も見事な1日と分かったのです。

 なんとも幸せな週末になりました。終日雲1つない好天で、実にうららかな1日でしたし、ホームビルダーだけでなく、卓人くんが急遽午前中だけ来てくれることになったからです。薪小屋はほぼ出来上がりました。卓人くんが一方の水路を掘り、囲炉裏場の外郭がほぼ決まりました。それよりも何よりも、2日前からキンリョウヘンが咲き始め、裏庭の巣箱の側に出しましたが、ミツバチがワンサと集まってきています。
 

私はかねがね心を打たれてきた生花がありました。このたびは、その願いが具現化す事になり、講演では妻が日常的に喫茶店を飾っている前回週記の生花も紹介しました。庭の野草を主に、無農薬で育つ花を、透かしたり剪定したりして切り取った分の、花の気持ちになって、花の命を再びつなぐ生花です。いわば、花における旬の地産地消型、親切&深切型、あるいは医食同源型で、身土不二を旨としています。ちなみに、宗教は1つの文化現象のですが、言葉の原義は「再び・つなぐ」です。

「御止香」なるものがあることを初めて知りました。世界の要人などを迎える折に、政府の要請で作ったりするそうですが、アイトワの「御止香」を、49代新家元が、大内山香雅(こうが)前家元の手ほどきをうけて、初仕事とばかりに創った、とおっしゃる。また、最近開発された陶製の道具、練香を簡便に楽しめる電気「香炉」を頂きました。

さすがは「俵屋」と思いました。華道の立上げに賛同し、駆けつけた折に振舞われた弁当に感心です。京都の和風旅館御三家の1つの弁当ですが、彩りはもとより、味や食感などもさることながら、「上品で、小さな弁当だなあ」と思いきや、そのボリュームにビックリです。土産の分を妻は温めて味わっていましたが、実質はドカベンに引けをとらない。

週日の終始にアイトワ流の自生のミツバをたっぷり用いた味を楽しみました。月曜日の朝は保津峡を眺めながら、金曜日の夜は好天の1日を振り返りながら。この日を逃せば揃わない庭の幸といただき物が生かされました。

温室から運び出した鉢植えは、他に香港カボックやクリスマスブッシュなどの大鉢があります。これらの大鉢を一人で持って、1〜2段とはいえ階段を、方角を90度変えながら2度にわたって乗り越えて運び出すのが、少々不安に感じられる歳になりました。

キンリョウヘンが咲き始めましたので、逃げたミツバチ(中庭)のその後に心を痛めながら、裏庭に設置してある巣箱の側に据えました。自生のワラビ畑の一角です。巣箱は他に、フキ畑にも設置しています。

屋内のメダカの水槽も掃除しました。淡水の海苔(?)がたくさん育っていましたが、なんとその中から小さなヤゴが1匹出てきました。多分、イトトンボの幼虫でしょうが、メダカが減った理由がわかったような気にされました。
 

 

 

 

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