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本当の「遊び」と「喜び」 12/02/12

 大仕事に手をつけたおかげで「本当の喜び」が理解できたような気分です。文豪トルストイは居留守まで使って没頭したと言われますが、これぞ本当の「遊び」ではないでしょうか。実はこの7日間、2種の異なるタイミングに配慮を要する複数の仕事に同時並行的に取り組んでしまい、無我夢中にならざるを得ませんでした。そのおかげで、「本当の遊び」と、それが実感させる本当の「喜び」に浸れたような心境になったのです。

 先週、タケ藪だった囲炉裏場の南側を切り拓き、果樹園の拡張に手をつけています。今週は、プロに頼んで数本のクヌギの頭の切り詰めと、立ち枯れた太い杉の伐採から始まりました。にもかかわらず、火曜日に、富美男さんを誘ってホームセンターに出かけ、苗木(イチジク2本、ビワ1本)と種駒(シイタケやナメコなど600個)などを買い求めたり、富美男さんからオリーブの苗木を1本もらったりしたのです。ですから、4本の苗木と600個の種駒などに急かされたようなことになり、寸暇を惜しむ日々になってしまったのです。

 プロに切り取ってもらったクヌギは、順次3種(ホタギにする木、燃料にする木、その他)に分けて積み上げてもらい、「その他」からナタで処分し始めました。その直後に2本のカエデを伐採する必要があると気付きました。果樹園を日陰にすると分かったのです。これらの作業は、つまりタケや樹木の伐採、果樹の植え付け、あるいはホタギの種駒打ちはいずれも「適時」というものがあります。それらを同時並行的に急ごうとすると、「段取り」の良さが不可欠です。それは、天候という不可抗力も読み込まなければなりません。

 結局、数本のクヌギの頭は期待通りに、3種の用途に分けてほぼ処理できました。また、2本のカエデの伐採だけでなく、カシワの頭の切り取りも済ませました。さらに週末、プロに再度半日来てもらい、3本の松の手入れも済ませました。

 この間は連日焚き火をして、膨大な剪定くずを燃やしており、一輪車2杯分の灰を作っています。今週は2度も雨が降りましたから、灰を雨で濡らしたり焚き火の火種を切らしたりしないために、2度も悪戦苦闘をしています。この灰の量から換算すれば、家庭用の1.5人用の薪風呂なら、真冬でも毎日2ヶ月以上続けて焚けていた勘定です。

 雨の活かし方も良かったようです。体力の回復や、靴べらの仕上げに活かしただけでなく、『脳からストレスを消す技術』を再読し、「遊ぶ」ことと「遊ばれる」ことの峻別を試みただけでなく、「わが意を得たり」の心境になっています。なんとこの1週間は、1度も二度手間なことをせずに済み、スイスイと作業を進められたのです。おかげで、経験を積み重ねた加齢は「まんざらではない」と、爽快な気分になっています。もちろん、風呂焚きを連夜担当し、妻が個展の追い込みで夢中になれるように貢献もしています。

 加えて、後進との触れ合いにも恵まれました。学生助っ人のリーダー高野さんが、次週の作業打ち合わせに来てくれました。その折に、なぜかこれぞ「人生のご褒美だ!」と思わせられたレポートを、昨秋の実習学生との共感の記録(?)を振り返っています。

 この他に、ある大学関係者を案内して素敵な人を訪ね、そのあとわが家までその大学関係者送ってもらい、エコライフガーデンを案内するという楽しい半日などもありました。

 結果、なんてことはない、「本当の遊び」とは、子どもの頃に母に叱られながら夢中になった創造的な遊び、つまり「あてがいぶちのない遊び」に+「α」したようなものではないか、と気付かされています。それは終始創造的な活動である、といってよさそうです。
 

好天の月曜日は、クヌギなどの大量の剪定くずを燃やして灰を山のように作ったのに、風呂を焚いている最中に雨がぱらつき始めました。「さあ大変」とばかりに庭に飛び出し、熾が残る灰にブルーシートを被せたのです。2時間余の悪戦苦闘でした。次は金曜日の夜でしたが、所要時間を半分以下ですんだだけでなく、次回は半時間も要さずに済ませられそうなやり方に気付かされています。


剪定前

剪定後
5年前に作ったシイタケのホタギは限界に達しました。そこで、再度クヌギの頭を切り詰め、ホタギを用意することにしたわけです。事情のわからない人は、このクヌギの頭の切り取り方を「残酷な切り方」と思いかねないでしょうが、それは素人目です。きっとクヌギは、激しい「愛撫」を受けたと感じてくれているに違いありません。2ヶ月もすれば目覚めて、元気な芽を吹き、期待に応えてくることでしょう。

3種に分けて積み上げた剪定くず。細い枝を燃やしながら、太い枝や幹からホタギを用意しました。次いで、鉈(ナタ)で処理できる薪作りに取り掛かり、7束もの細い薪に処理しました。斧(オノ)や鋸(ノコ)で処置する要がある分は、次週以降にまわします。

2本のカエデを伐採しただけでなく、カシワの頭も切り取りました。カエデの1本は高木でしたから、倒す方向を定めるために妻の手(ロープで引っ張る)を借りましたが、この程度の太さならまだ独力で庭を傷つけずに片付けられるわけです。これら3本から出た枝はすでに灰になっており、オヤツの焼き芋はその過程の産物でした。

杉丸太のすべてと、クヌギも枝がある部分は薪にしますが、それらは駒切り(玉切り)の段階にとどめて積み上げ、薪割りは後日に持ち越しました。海詩が遊びに来てくれたときに、その父親ドンさんに割ってもらおうかな、と考えています。

靴べらを仕上げました。そのために要する道具(右下のヤスリ2種)をホームセンターで買おうとした時に、妻は「いっそのこと、靴べらを買えばどうですか」と妻らしからぬことを言いました。しかし、完成した靴べらを見て「使わせて」といって、「使い易い」と感心していました。タケの癖だけでなく、虫食いの跡も活かしました。


剪定前
この3人に、3本の松の高木も手入れしてもらいました。その仕事ぶりや昼食をとる光景を垣間見ながら、こうした職人の仲間になりたかったものだ、とつくずく感じました。職人の心意気と誠実さを感じ取ったわけですが、思えば私にはその資格がありません。この切り取った枝葉の山は、次週早々に処理する予定です。
 

剪定前

剪定後
 

 

 

 

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