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野菜と創り手 12/01/29

 野菜について、思うことが多い1週間でした。まず先週末のこと。大見からの帰路、風除室が完成したトッテンさんのお宅に立ち寄りましたが、そこで「トマトの受粉」が話題になり、わが観察眼のいい加減さに気付かされています。その後、わが家の野菜が霜に打たれとても美味しくなったことを、日々知るところとなっています。つまり、野菜の旨みを堪能する1週間になったわけです。その合間で、宿題などに取り組んだような次第です。

 おいしい「しらす干し」をいただいたのを幸いに、三杯酢でホウレンソウのお浸しと一緒に味わいました。「これぞ、本来の取り合わせ」とにんまり。ミブナも今年はとても美味しく育ちました。そこで、豚肉との「ハリハリ鍋」も味わい、イノシシを恨めしく思っています。ミブナなどの苗床をイノシシが台無しにしていなければ、たくさん育てて野菜好きの友人に送り、霜が美味しくする冬野菜の味を楽しんでもらえたのに、と思ったからです。もちろん失敗もありました。霜が軟らかくしたナバナを、妻がちょっと湯がき過ぎ、舌の上でとろけそうなまでに軟らかくしてしまったことです。

 妻は食事毎に、まず畑に出て野菜を収穫することから始めますが、その折に野菜にメニューを教えられることが多いようです。ムクッと育った冬子のシイタケとアイトワ菜は「野菜たっぷりの澄まし雑煮」を、ハクサイと色の良い人参は「野菜たっぷりのニューメン」を、など。過日「汁ソバ」の出汁が「薄い」の「濃い」ので大ゲンカをしましたが、それでよかった、と思うこともありました。「こんなにうまい汁ソバは生まれて初めて」と感激の「かき揚げソバ」にありつけたのです、幾種かの野菜を刻み合わせたかき揚げでした。

 「野菜を生かす名人」のディナーも楽しみました。TOSCAの主、橋本明朱花(あすか)さんの「真のおまかせ料理」です。実は先週、その両親に紹介した人がありますが、その一家と一緒に訪れ、これぞ「料理の即興詩人!」と思わせられています。

 こうした野菜とのかかわりを楽しむ間を縫うようにして、宿題に取り組んだり、来客を迎えたりする日々になりました。宿題とは、最近自らに課したもので、サラエの柄の新調、キハダの木の外科手術、そして「タケの靴べら」作りに初挑戦です。

 最初の来客は日曜日。同志社大学院で知った元受講生が、奥さんの「郷里に帰って農業を始める」との進路変更の挨拶でした。「それはよい」と思った私は、まず食事の手作りなど創造的な生き方への転換を勧めました。ところが奥さんが「私は(料理を)しません」といい、夫が「それはボクがします」と受けたのです。「それではダメダ」と私はガッカリ

 最も多くの時間を過ごした来客は、同い年でありトルコ協会副会長の伊藤純平さんです。薪ストーブの炎の前で、工業社会を見直したり千利休や日蓮をとりあげたりしながら、近未来を見通そうとして喧々諤々。外界では粉雪がチラチラ舞っていました。

 最後の来客は、再婚旅行の土産を届けに(?)ヒョッコリ訪ねてもらえた友人です。土産のジャムは、妻の郷里に帰って農業を始めた脱サラ夫婦の記録の証でした。

 アイトワ塾もありました。『次の生き方』を再読中で、住生活がテーマでした。それは、耐用年数の短い潜在的廃棄物造りのようなわが国の住宅政策を振り返りながら、未来の見据え方や立ち向かい方を論議させました。東京出張もあり、久方ぶりで会した友人と一献傾け、ご機嫌で週末を迎えました。週末は久方ぶりで同志社大学院の江湖館を訪れ、桜の名勝地でもある福島県三春町の物産展を楽しみましたが、記念に菊芋も買い求めました。
 

 

本来のホウレンソウ

ミブナ
この太い根と濃緑色の分厚い葉が本来のホウレンソウの味わい、味や香りとか歯ざわりなどを届けます。ミブナも、厳しい霜に幾度かさらされると本来の「オーガニックの冬野菜」に仕上がります。有機肥料であるだけでなく、無農薬で、しかも路地で雨風に晒しながら、さまざまな品種の野菜と一緒に育て、仕上げに幾度か霜に当てることで仕上がります。それが、本来の旬の味わいと栄養価を享受させます。


澄まし雑煮

ニューメン

朝食
庭の菜っ葉がたっぷり入った月曜日の朝食「澄まし雑煮」、水曜日の昼食「ニューメン」、そして週末の朝食。澄まし雑煮は、目に止まったアイトワ菜と冬子のシイタケが、水餅にして保存しているお鏡開きの餅を活かさせ、ニューメンは、色よく育ったニンジンとハクサイが思いつかせた、など。週末の朝食のメニューは、ヒラタケが思いつかせたようです。

塩を吹いた小さな干し柿は、わが家の実生の渋柿。大きい方は、毎年干し柿をくださる人からの頂きもの。今年の頂きものは、特製の「ワラボウキ」でなでた時点でもらい、教えられた通りに干しあげました。その過程で、わが家の分を一緒に干しましたが、同じように白い粉が吹き、一段と甘くなったわけです。

過日、焚き火の熾 (おき) でサラエの柄を灰にするという失敗をしましたが、新調しました。灰にした分は、マユミの徒長枝でしたが、今回の分は、カシです。このカシの徒長枝は数年前に切り取ったもので、うまい具合に蝕まれて古色をおびています。わが家では、剪定で手頃な徒長枝を見出すと自然乾燥させて保存しています。写真下は、先日の剪定で切り取った「ニッキ」の徒長枝です。

キハダの木の外科手術もしましたが、これも己の失敗の尻拭い、といえそうです。この外科手術で、うまく樹肉がまき、かさぶたを作らせることができたら自信を深められます。なお、「タケの靴ベラ作り」は、始末に困るひん曲がったタケを活かそうとしていますが、仕上げは次週以降になりそうです。

里帰りした人形。かつて伊藤さんに買ってもらった人形を、妻は持参してもらい、伊藤さんと駄べっている間をいかしてお化粧直しなどをしました。実は、この人形はすばらしいケースを作ってもらったのですが、そのケースに収まった姿も妻は見たくなったのでしょう。

再婚旅行の手土産(?)は、ジャムでした。妻の生まれ故郷で次の生き方を始めた夫婦が、住み着いた島の特色を生かして始めた新事業の一環としての証でした。間違いなくこの2人は、助け合いを大切にしており、私と違ってご主人は、奥さんが病気になっても大丈夫、2人の食事を作れることでしょう。
 
 

 

 

 

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