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オオルリと執拗なカラス 11/05/08

 当週は30日土曜日から始まったようなものです。土曜日の朝から1泊2日で山梨県の小淵沢に行く機会に恵まれたからです。その後、野鳥との印象的な触れ合い、10年ぶりに旧交を温めた交信、今年度の学生助っ人と庭仕事に励んだ1日、そして心待ちにしていたご夫婦を迎えて庭の山菜料理を楽しんだ夕べなど、多々印象深いことが重なりました。

 小淵沢では、未来の方から微笑みかけてくる生き方をしてきた人たちと出会いました。それは、自己責任の下に自己完結する能力を大切にしてきた人たちです。たとえば、エコロジカルな建築に特化した工務店経営者。かつては軽トラックにいつも首をつるロープを積んでいたそうですが、今では仕事をさばききれないほど、とか。もちろん、地元のムクの木材を用いるなどしており、このたびの震災によるベニヤなどの供給力減にも影響されず、むしろエコロジカルな建築が見直され、注文に追われていました。

 たった2日家を空けただけなのに、庭の様子が一変していました。生垣の樫が伸び放題など、樹木が鬱蒼とし始めていたわけです。藤は満開でした。畑では、除草にも追われました。夏野菜の畝作りにも追われました。ちなみに、今年はキャベツ作りに失敗し、ホウレンソウを作っていません。露地栽培にとって、この時期は青菜の端境期です。なので青菜は、もっぱらレタス類とミツバなど自生野菜に頼っています。

 火曜日に、2度も印象的な野鳥との触れ合いがありました。夏野菜の畝作りをしているときに、オオルリが庭の木々の間を飛び回っていたのです。しばし鍬をもつ手を止めて青い小鳥に見とれました。次の畝作りに手をつけたときのことです。けたたましい鳥の鳴き声を身近に感じました。複数のカラスが騒いでおり、かわった声のカラスが混じっているようだ、と思っていたのです。違いました。まだ独り立ちしていないコノハズクの子を複数のカラスが襲っていたのです。自然の摂理!では済ませられない心境にされました。

 世間は狭い、と思わせられることがありました。妻の生徒さんのお1人から電話があり、ご主人が仕事の関係で知り合った人が、私の知友であったと分かったのです。10年ほど前に、4人の大垣市民を連れて渡米していますが、その時に泊めてもらってから合っていません。大統領がブッシュの間は渡米しないことにした、などの理由です。

 木曜日は7人もの来客で、朝から深夜まで賑わいました。3人の助っ人学生が来てくれたのですが、この日程に社会人研修生にも合わせてもらい、さらには午後2時からアイトワ塾の舞鶴さんに合流してもらい、総勢5人で記念植樹をしてもらったりしたのです。その木はムクゲですが、舞鶴さんのお宅の建て増しの関係で居場所をわが家に変えたわけです。この5人と入れ替わるようにして、ある病院長夫妻をお迎えし、山菜料理で深夜まで歓談しています。2年ぶりの再会ですが、総合的な判断力に惹かれている人です。

 金曜日の昼食は富美男さんと庭でとりました。入院による筋力低下が原因で肩を痛めてしまい、近く再入院です。切花をたくさん土産にもらった妻は大喜び、私は楓やキンカンなどの剪定についてじっくりと語らうことができたので喜んでいます。

 多々印象深いことがあった1週間でしたが、その合間を縫うようにして、遅れていた夏野菜の苗を植え付けました。キュウリとトマトは後日防鳥ネットで覆うことにして、植え付けました。トウガラシ、ナス、ゴーヤ、モロヘイヤ、そしてパセリの苗は買い求めましたが、三度豆、十六ささげ、そしてレタスなどの苗は順調に育っています。

かつては苦労の連続であったという工務店の経営者は、今は従業員と生活そのものを楽しんでおり、その一部分に設計などの仕事を挟み込んでいました。昼食は、晴れておれば庭で手作りして皆で楽しむ。訪れた日は、大勢で庭の手入れに精を出していました。

自己完結能力に富んだ人のお宅を訪ねました。たとえば昼食。ピザでしたが、自ら育てた小麦のメリケン粉に始まり、お手製の燻製器で造ったベーコンなどを用いて、手作りの石窯で焼き上げてもらえました。

フジ、ミヤコワスレ、ジュウニヒトエなどが満開です。大根の花をテーブルに持ち込み、末期を飾らせました。一番手前の縁取りの色が濃くて鮮やかなのは庭で自然交配したものです。

オオルリは眺めているだけで幸せになるほど美しい鳥です。この写真は、秦カメラマンが隣の池で撮影して下さったものです。秦さんによると、わが家の温室に突撃して脳震盪(?)をおこし、しばしノビていたとか。

庭はフキ、ウド、ウコギ、タンポポなどの最盛期。タラノメやワラビは末期、コゴミは長けた後です。立派なイタドリも育っていますが、始めて収穫し、酢味噌和えにしてもらえました。ドクダミも天ぷらにすれば美味しい。

ムクゲは5人で植樹してもらい、楓の治療、薪の移動、常緑樹の落ち葉掃除、竹の根株の切り取りなどは、手分けして試みてもらいました。生きる営みそのものを楽しみながら自己完結能力に富んだ人になり、さらにそうした人が得手を発揮しながら協力しあう生き方を身につけてもらいたく思っています。

妻がワラジを編んでいます。といっても、人形用の小さなわらじで、この秋9月に催す教室展で用いるそうです。江戸時代の自己完結していたエコ生活をテーマにしているそうです。

 

 

 

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