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経済戦争と弱肉強食 11/02/20

 先月、初めて靖国神社を訪れましたが、それにはわけがあります。日本はいまや太平洋戦争の二の舞を演じ始めている、との危機感を強めていたからです。それは3万人以上もの自殺者を出し続けていながら、しかもそのなかに大勢の企業戦士が含まれているとわかっていながら、経済界だけでなく国会議員や官僚までが、何らのしかるべき有効な手を打たないどころか、逆のことをしているように見受けられるからです。

 靖国神社を訪れてみてその感を強くしました。所狭しと多くの戦士に命を捨てさせた兵器が展示されていたのです。神風特攻機にも用いられた飛行機、人間魚雷・回天、人間爆弾・桜花、挺進爆雷艇・震洋をはじめ、潜水具を着て水中で敵艦を待ち受け、長い棒の先にくくりつけた爆薬を突き当てる潜水夫爆弾などが展示されていました。

 こうした自殺行為を志願したと説明される若人には同情を禁じえませんが、いずれもが問題の先送りに活かされただけに終わっており、ついには原爆投下に結びつけてしまい、多大な民間人犠牲者まで出しています。原爆投下のアメリカ側真相(?)が報道されてからその感をいだいていましたが、確認したような気分にされました。上層部が上層部の役割をはたさず、下部にしわ寄せをすることに執心した証、と私の目には写ったのです。

 敗戦後、「物量に負けた」という上層部がいましたが、物量の差は自明であったわけですから、はじめから負ける戦を始めたわけで、死に追い込まれた招集軍人は気の毒でなりません。もちろん、生き残った軍人の中にはもっと気の毒な人がいたように思います。さらに気の毒なのは、勝つと信じ込まされて加勢した民間人ではないでしょうか。それ以上に気の毒な人は、反戦運動や厭戦活動を過激な活動と見られてしまい、捕らえられ、拷問などでなぶり殺された小林多喜二などのような人たちでしょう。玉音放送が流された8月15日以降に、獄舎でそうした人たちが殺された例もあったようです。

 昨今の経済戦争でも、これに似たことが生じているのではないでしょうか。貿易黒字は過去最高と言われるように、つまり経済戦争における華々しい戦果をあげていながら、3万人を越える自殺者を出し続けています。そこには挺身的な努力が、望ましき未来に結びつけられていない事実が隠れているのではないでしょうか。もちろん、経営者の苦しみも私にはよく分かっているつもりです。むしろ、多くの経営者は、とりわけ弱小企業の経営者は想像を絶する苦悩に苛まれているに違いありません。それだけに、このままでは、太平洋戦争の二の舞のようなことになりかねない、と気がかりです。なんとしても弱肉強食の社会は避けたい。

 ヘビがカエルを呑み込んだり、ライオンがシカを狩って食べたりするのは弱肉強食ではない、と私は見ています。それは食物連鎖であり、自然界の循環の一環でしょう。弱肉強食とは、同種または亜種関係にあるものが相対峙し、弱い方を共食いするような現象、あるいは人間の都合で生態系・自然界の循環を崩し、それまでになかった食性を生じさせたり、弱い生き物から順に見殺しにしたりする現象、と解釈すべきではないでしょうか。

 腰板の安静期間を良いことに、くだくだと述べましたが、それは小沢一郎議員の立ち居振る舞いが気がかりでならないからです。もし部下が独断で小沢一郎議員をこのような窮地に追い込みかねないことをしていたら、即刻糾弾し、首を切っていたことでしょう。そうはしていない現実を言い逃れさせてしまえば、ますますお金を武器とみかねない凄惨な世の中にしてしまい、自殺者を増やしかねないようで、心配でなりません。


これも弱肉強食ではなく、食物連鎖の一貫ではないでしょうか。カマキリが交尾の後でメスがオスを食べる情景を見ますが、これも弱肉強食ではなく、自然界の循環の一貫に含めて良いはずです。しかし、ヘビどうしが相争い、強いほうが弱い方を飲み込む情景を庭で見たことがありますが、これは弱肉強食と見て良いではないでしょうか。

それにしても、金太の小屋のあたりから居宅にいたるジャリ道の舗装を思いついてよかった、と思っています。その分土地に吸収できなくする雨の量を増やすわけですから、思いついてから工事開始までに1年以上を経過させてしまいました。

そこで折り合いをつけたのは部分舗装です。こうすることで、水道水を使わずに庭を維持しようとするこれまでのやり方を変えずに済ませられそうに思っています。

靖国神社の一角では、特攻にも活かされた戦闘機を飾っていました。アメリカ軍から武勇を讃えられるパイロットを多く生み出したこともある戦闘機です。戦争に、正しい戦争などはないと思っていますが、敵同士で武勇をたたえ合う兵士を生み出しあった戦争があったことも認めています。

ベニヤ造りの挺進爆雷艇・震洋は、下部層が発案し、反対する上層部を説き伏せて現実化した、と説明されていました。写真は、靖国神社の一角にある施設でもらったパンフレットのコピーです。(上の説明書きをクリックして下さい)

人間爆弾・桜花は、人間魚雷・回天と同様に、いったん発進したら戻れず、乗員は死なざるを得ない武器であったようです。アメリカの軍艦を補足できずに、海底の藻屑になったままになっている事例があるに違いありません。残念なのは、アメリカ軍は、桜花をバカバクダンと呼んでいたと聞かされていることです。乗組員は武勇を讃えられていないのです。

ソ連軍は占守(しゅむしゅ)島を8月15日以降に攻撃しています。なんともひどい話ですが、ソ連は終戦を(戦艦ミズリー艦上で日本が敗戦を法的に認めた)9月2日と解釈しているようです。つまり、ソ連はまだ戦時下であったと言いたいのでしょう。このような言いがかりや言い訳は認めたくありません。その気持からいえば、小沢一郎議員はこれに似た解釈法の採用に腐心しているように思われてならないことです。かつて小泉一郎は年金問題で同じ言い逃れを堂々としていました。立法に携わる議員とは、そうした解釈を最もしてはいけない立場だと認識してほしい。

 

 

 

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