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次元の違いと密蜂 10/07/04

 モリアオガエルのオタマジャクシが、一つまた一つと水鉢に落ち始めた、と妻に教えられました。週初めのことです。その様子を見に庭に出ましたが、疲れを覚え、すぐに屋内に引き戻しました。やおら4時すぎから庭に出ていますが、それは京唐菜の苗を手に入れていたことを思い出したからです。玉ネギの畝の跡を仕立て直し、植えつけました。妻は夕刻にキュウリとナスビを初収穫し、夜分にモリアオガエルの母親が卵塊を見守っているところを見かけています。

 疲れを覚えたのは、きっと前日の緊張したトークショーのせいだ、と思いました。小繋村(岩手県)の農民は、当時の私より遥かに次元が高い意識を持っていたのです。上映会場には、助っ人の学生や日割り書性にも駆けつけもらえていましたから、この事実と、この映画がいかに時を得た企画であるのかを、どう言葉にすればよいかと私なりに悩んだせい、と考えたのです。

 その後、この疲れは風邪のせいであったと水曜日に分かりました。5時半に目覚めると喉が痛くてツバも飲み込めなかったのです。すぐに喉にルゴールを塗り、心構えをしました。日割り書性が来る日でしたし、扁桃腺が腫れたぐらいで寝込まないのが私の流義です。お陰で庭仕事が随分はかどりました。温室の模様替えは仕上げの段階にこぎつけました。綿やフウセンカズなどの大きな鉢植えをテラスに運びました。日割り書性には、あだ竹の2度目の始末をしてもらい、その旺盛な成長ぶりを実感してもらったほか、植木鉢に用いる土のリサイクルやカラス対策のコツを学んでもらいました。もちろん、次元の違いについて意見交換もしています。

 それにしても、この間の2日間の月火と、そのあとの木曜日の過ごし方が良かったと思います。月曜日は終日屋内で過ごし、火曜日は終日大垣に出かけています。実は、月曜日は久しぶりで留守番をさせられたのですが、こまごまとした作業の日にしてワークルームで過ごしています。その間に常寂光寺のご住職を迎え、近隣一帯の環境整備についてとっぷりと意見交換もしています。大垣では、緑化審議会を終えたあと、かつての仲間を訪ねたり、友人に駆けつけてもらったりして旧交を暖め、帰途も列車の中ですっかり寝込んでいます。

 木曜日は、前日のハッスルした庭仕事にもかかわらず、まだ喉の痛みと鼻水が残っていましたが風邪をこじらせてはいませんでした。幸い、昼過ぎにアポイントが1つ入っていただけですから軽い仕事の日にしました。私の身体は甘やかすと溜めていた疲れがドッと出たかのごとくになりかねませんから、無理をしない程度に使ったわけです。アポイントは近郊の市立小中学校教諭の合同勉強会での講演の依頼でした。他は、金魚の餌やりや温室の水やりとか承諾済みの講義や見学会の日程調整など、汗をかかずにすませる1日にしたわけです。

 かくして金曜日を迎えました。日割り書生を迎える日であり、晴れておれば養蜂の師匠が蜂の一群を連れて来てくださる日になっていました。ところが雨がぱらつく蒸し暑い1日になり、日割り書生には温室でカキガラのリサイクルなどを学んでもらうなどしています。なんとか夕刻には雨が上がり、待望のニホンミツバチを庭の巣箱に迎えることができました。しかしその喜びはつかの間、私は庭仕事で汗ビッショリになったり、その間に挟んだ2時間ほどの外出で体を冷やしたりしたせいでしょうか、風邪をこじらせてしまったようなのです。

 幸か不幸か、週末は大雨になりました。あとから起きだしてきた妻は「この雨では密蜂さん、出られないね」と、夜の間に移動させられた蜂に同情しました。私が「陽が射してほしかった」といえば、「休養の1日にしてもらうかな」と返ってきました。私も休養の1日にしたのですが、これが吉と出るか凶と出るか、興味津々です。
 
日曜日の朝、モリアオガエルの卵塊ではオタマジャクシがピクピクし始めていました。その前夜、大阪でのトークショウからの帰宅時に門扉の前で「通せんぼ」をしている大きなカエルを見ています。見慣れぬ模様でしたがウシガエルが化粧舗装の模様に合わせて変色していたのでしょう。ここ2〜3年、一帯では幾種かのカエルの鳴き声が聞かれるようになっています。

日曜日の夜、モリアオガエルの母親が卵塊の様子を見守っていました。撮影の邪魔になる蓮の葉をかき分けたり、懐中電灯をかざしたりする助手の役目を私がつとめ、妻が撮影しました。その夜の間に、あらかたオタマジャクシが水鉢に落ちたようです。義妹の要望で、オタマジャクシの一部は義妹夫婦が畑を借りている田舎家に宿替えさせました。

月曜日のワークルームでの作業です●。道しるべの補修から手をつけ、鍬の柄を修繕し、高枝切りを作り、サラエとかヒシャクの柄に、それぞれの収納に適した吊り手を工夫しました。サラエは壁面の釘にぶら下げて収納しますが、暗がりでも簡単に下げられるようにしたのです。道標の補修は、大工仕事だけでなく塗装やセメントを練る作業なども求められましたが、木曜日に仕上げています。

留守番の日の昼食は、庭のフキを生かした巻き寿司でした。途中で2度も門扉まで走りながら、伸びない「麺類でなくてよかった」と思いました。電気の集金人から、隣の小倉池に集っているカメラマンの狙いを問われ、新聞の集金人からモミジのトンネルの涼しさを感謝され、会話を楽しんでいます。翌火曜日の夕食は、月曜日に初収穫した夏キャベツを生かしたポトフでした。初物のキュウリとナスビを古漬けにしたわけは、糠床をならすためだそうです。

火曜日の朝、畑がカラスに襲われていたことがわかりました。詳しく調べてみると、ズッキーニは小指大のものまで被害を受ており当分収穫できそうにありません。他に、キュウリとトマトに被害が出ていました。キュウリは成長が早く、節成りですから、カラス対策をした翌朝から収穫を再開しています。

木曜日の外出先はご近所の常寂光寺でしたが、その帰途、境内で「地涌金蓮(チユウキンレン金蓮)」の実物を初めて見ました。

5段重ねになった巣箱の中で、密蜂は大雨の1日を過ごしました。
 

 

 

 

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