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アイトワ循環図
通常の生活 10/01/31

 やっと庭仕事に出る気になったのは、月曜日の朝のことです。先週金曜日、明るいうちに丹後から帰り着いていながら、その後丸3日近くも庭に出なかったのです。好天でしたし、寝込んでいたわけではありません。強いて言えば、土曜日は11時から16時過ぎまで来客が2件続き、日曜日は小用で転んで痛い思いをしながら、14時から2件の用事で21時過ぎまで出かけただけです。用事はいずれも有意義で、疲れるどころかむしろ気力を高めています。しかも、妻は個展のための追い込み中で忙しいのに、庭仕事どころか風呂焚きさえ代わる気になっていません。

 月曜日は曇天でしたが朝食後、すぐに庭に飛び出し、気になっていたノバラの剪定から手を着けました。「いつまで活かせてやれることやら」と思いながら、皮の手袋をはめて午前中をかけています。午後はアケビの棚の剪定に移りましたが、その途中で雨がぱらつき始め、引き上げました。しかし、「上った」とみるとすぐに飛び出し、アケビの棚を仕上げ、コイモの畝を耕しています。私が庭に出なおしたことに気づかなかった妻は、午後のお茶を持って書斎から居間へ、さらにはワークルームへ、とうろうろしたようです。いつものようにカフェオレのカップが載ったお盆を妻に持ってもらい、畑でのお茶の時間をいつものように過ごしています。

 火曜日は、午前中を病院通いについやし、午後は曇天でしたが残っていたキャベツの苗を前日仕立てたコイモの畝の跡に植えました。これでキャベツを昨年の2倍以上も育てることになり、今年はロールキャベツやお好み焼きなどキャベツをタップリ使う料理を楽しむことになりそうです。学生時代に、イギリスにはキャベッジゾーンという言葉があると聞いたように思います。つつましい生活をする人たちが住まう一角で、食事時にはキャベツの匂いが一帯に漂うそうです。

 水曜日は久しぶりの好天でしたが、妻と2人で終日大阪に出ました。高島屋で開催中の「京都・壬生寺展」を訪れ、友人がその本堂に奉納した仏画を鑑賞するのが主目的でした。壬生寺では非公開だけに、少し残念な思いがしました。あまりにも見事な出来上がりですから、参観者の多くは染色とは気付かず、絵画と見たのではないでしょうか。「友禅染めの障壁画、本邦初公開」とでもいったアッピールをして、友禅染めの技がかく活かせることを広く紹介してほしかった。

 その夜半から慈雨となりました。木曜日の昼まで降り続いたおかげで、ずいぶん水位が下っていたわが家の泉も持ち直しました。私はワークルームで農具の修繕をしたり、温室を片付けたりしながら上るのを待ち、蕾がまだ固い紅梅の鉢植えをテラスに持ち込んでいます。これまでは花が咲きかけてから持ち込み、その振動でいつも蕾をいくつも落とさせてきたからです。その後、生牡蠣をおくって頂いたのを幸いに、そのソースに使うホースラディッシュを一株掘り出しました。そのついでに、第1陣のアイトワ菜の畝の仕立て直しに取りかかっています。

 好天の金曜日は朝から滋賀県に出かけ、3時過ぎに帰宅しました。「滋賀の持続可能な社会への変革のための提案」会議が、環境科学センターで開かれたのです。とても面白い会議で、毎月一度、数ヶ月ほどかかりそうですが、参加メンバーがいずれの方向に焦点を絞るのか興味があります。つまり、工業社会を是としてその延命策を探るような方向か、工業社会の破綻を見抜き、望ましき社会をまず見定めようとする方向のいずれなのか、ということです。

 庭仕事と好天のミスマッチが続く日が続いたのですが、やっと週末になって、好天の下での庭仕事を愛でる通常の日に恵まれました。夜はとてもきれいな日の出で明けました。しかも前夜は氷が張らなかったようです。これから8人の学生を迎え、力仕事や面倒な仕事に取りかかってもらいます。私は最も危険で、巧みな業を要する作業をこなして見せようとしています。
 

Before

After
アケビの剪定も、例年のごとくとても手間隙がかかりました。しかし、ノバラのように棘で痛い思いをしなくて済みますから助かります。この春に、アケビの苗をもらえそうですから、側に植えたく思っています。そうなれば実を見事に結ばせられることでしょう。でも、どこに植えてどのように育てるのかが問題です。剪定の手間隙が2倍になるのはごめんです。


ホースラディッシュ
第1陣のアイトワ菜の畝のそばに、こんなに大きなホースラディッシュが育っていました。掘り出すのに一苦労でした。すりおろして冷凍しておけば、当分は保存できるそうですから、この冬は幾度か生牡蠣を楽しみたく思っています。


アイトワ菜の畝の仕立て直し

第2陣のアイトワ菜
大きなホースラディッシュイを掘り出す関係で、第1陣のアイトワ菜の畝の仕立て直しも手を漬けました。夏野菜を植えつけるまで休ませることになりますが、除草をするうえではよいタイミングです。ホトケノザ、ハコベ、あるいはスズメノカタビラなどの野草が花を咲かせ始めた段階ですから、種を振りまかさせずに済みそうです。また、第2陣のアイトワ菜がもうすぐ収穫できそうな段階になりました。


2つと同じものがありません

菜花とか白菜を思わせる

見たことがない品種
アイトワ菜は、2つと同じものがありません。スズナを思わせるようなものや、菜花とか白菜を思わせるものはまだしも、これまでに見たことがない品種が現れると不思議な気持ちにされます。前年度に植えた覚えがない日の菜や、これまでに育てたことがない赤カブの血をどうして引いたのか、との思いに駆られるからです。

なんと見事な大根でしょうか。ズシッと重くて太い自然生えです。有機肥料と灰しか入っていない露地で自然生えした大根、真の旬の大根は、刺身のケンにすれば香がよくてパリパリしていますし、おでんに入れると絶妙の味だし歯ざわりです。


昨年より激しくついばまれている

葉は小鳥にずいぶんついばまれています
この冬は、山では餌が不足しているのでしょう。あるいは野鳥が増えすぎたのでしょうか。畑の野菜が、昨年より激しくついばまれているように思います。なぜかこの冬は、ブロッコリーに未だ花芽がつきませんが、葉は小鳥にずいぶんついばまれています。

滋賀県の環境科学センターの右隣に、元琵琶湖ホテルがあります。その食堂から大津の方向に広がる琵琶湖を眺めながら、カレーライスと雑談を楽しみました。さらに、帰途は大津駅まで歩こうと誘われ、提案に乗りました。数キロの道のりですが、工業社会を是とするその延命策は問題の先送りで終わらず、より複雑な新たな問題を生じさせると見ている3人には、あっという間に過ぎ去ってしまいました。
 

 

 

 

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