アイトワのホームページ
アイトワ循環図
多忙と失策 09/11/29

 忙しい1週間でした。助っ人として4人の学生を迎えることから始まり、野外保育施設での講演で終わりました。その間の火曜日に、いずれ明らかにしたいプロジェクトの、1つの節目ともいえる会議や、金曜日にアシスト社がお得意先を招いて開いたパーティなどがありました。

 学生は4人とも顔なじみでしたし、きつい仕事も覚悟の上とのことでしたから、土手の赤土削りと、クルミの苗木を植える穴掘りに当たってもらいました。前者は赤土を削るのが主目的ではなく、その赤土を一輪車で中庭まで運んでもらうことでした。かつて2つの大きな円卓状のサツキの植え込みを切り取りましたが、その跡に赤土を敷き、苔を張らせるためです。円卓状の植え込みは、加齢対策として切り取りましたが、そこに苔を晴らせて落ちた夏椿の花を楽しむ魂胆です。

 クルミの苗木を植える穴掘りも、木の根や竹の根があるところでの作業ですから大仕事です。ブチ切りとスコップの他に、ツルハシとノコギリを要します。石が多くて固い地層に当たればツルハシで砕き、木や竹の根はノコギリで切り取るわけです。2つのチームに分かれて作業に後って居ました蛾、途中で交代し、双方の仕事を経験していました。太い竹の根を掘り出したり木の根を取り去ったりしたときは誇らしげな顔でした。あいにく3時ごろから雨になり、そこで仕事を打ち切り、柿の実をもいで一緒に食べ、テラスでカフェオレを一緒に楽しみ、見送りました。

 3日がかりの庭掃除もしました。金曜日の夜のパーティに備えたのです。とりわけ囲炉裏場の掃除が大変でした。緑の天蓋の剪定の折に出た大量のクヌギの枝葉に加え、先週末の学生と切り取った竹や木のクズが山のように積み上げてあったからです。腐葉土小屋の仕切りができたのを幸いに、まず腐葉土小屋に積み上げるもの、風呂焚き用の燃料にするもの、そして燃やして灰にするものに仕分けました。燃やすものは、2回あった雨の日の翌日をあえて選び、日が落ちてから火種を作り、その上に山のように積み上げて一晩かけてくすぶらせました。落ち葉掃除は、快晴の木曜日にブロアーを持ち出し、周回路だけでなくヒノキ林もきれいにしました。

 アシスト社のパーティでは、私は庭めぐりの案内、その後の社長とのト−ク、そしてライトアップ係りを引き受けました。私はライトアップの反対論者ですが、尺八の名手が吹奏する10数分間に限って照らし出しました。その予行演習は前日に行いましたが、大勢の観光客がむらがり、歓声を上げていました。当日は、そのスイッチに指をかけたまま脚立の上で吹奏が終わるのを待ちましたが、とても長く感じました。ライトアップを2箇所でした関係で、脚立を持って庭を50mほど走りましたが、月夜のおかげで転ばずに棲みました。パーティは大賑わいでした。

 火曜日と土曜日は外出でた。火曜日は2ヶ月に1度の病院通いのあと、友人と落ち合って昼食をともにし、次いで1つの節目にあたる会議に駆けつけました。土曜日は八瀬にある野外保育施設に出かけ、保母さん対象の講演でした。振り返れば、今の私は、5歳の夏から6歳の夏までの1年間の体験が形作らせたようなものです。都会から緑豊かな田舎に疎開した後の1年です。そうと気づきましたから、その体験を下敷きにした話をしました。未来は不透明ですが、いかなる時代を迎えようともたくましく生きる人に育てあげましょう、との呼びかけでした。

 そのようなわけで畑仕事は、ネギの畝を除草したうえで土寄せをするていどで終わりました。庭仕事は、3日がかりの掃除のほかは、パーキング場に沿って9つあるコンクリート花壇のうちの2つの手入れをしています。チューリップの球根の植えつけとジャーマンアイリスの移植です。

 嬉しい献本や贈り物にも恵まれた1週間でした。また、妻が金曜日に、妻らしくない失敗をしでかした1週間でもありました。人違いをしてお客さんに怒られる失策を犯したのです。
 
ライトアップの試し照らし左と、もう1箇所の本番、そしてライトアップの犠牲にされた楓。試し照らしはモミジのトンネルで行いましたが、通り合わせた観光客がほとんど立ち止まり、記念撮影です。もう1箇所は中庭ですが、とても幻想的でした。公道に面した庭の一角に2本の電柱が立っていますが、ともに公共の常夜灯があり、その常夜灯に照らし出された楓はいつも他の楓と異なった様子を呈します。今年はひときわ早く紅葉し始めました。

いずれも顔なじみで、好青年の学生です。観光シーズン真っ最中でしたから、昼食は前もって朝のうちに作ってもらった「かやくご飯のオニギリ」と「ブタ汁」でした。学生たちは、昼食時の私の話を楽しみにしてくれているようです。

野小屋の横の土手を学生が削り始めました。竹の根がはびこっていますし、太い樫の根もありますから、相当難儀することでしょう。このたびの挑戦で、中ぐらいの太さの竹の根を掘り出すところまで進みました。残る樫の根は挑戦せずに、朽ちるに任せるほうが懸命だと思っています。

クルミの苗木を植えるために、学生に穴を3つ掘ってもらいました。次回に、もう1つ掘ってもらおうと思っています。3本の乙佳さんにもらったクルミの他に、ナツメの苗木を植えるためです。クルミの苗木を植える場所としてここを選んだのも、ナツメの苗木を植えることにしたわけも、ともに妻の発案です。

献本にも恵まれました。11月24日は、150年前にチャールズ・ダーウィンの『種の起源』が発売された日でした。おりよく、友人が翻訳した『進化の存在証明』が届きました。今もアメリカには多くの人が「進化論」を信じていませんが、この一書でどうなることやら。興味津津です。

金曜日の夜のパーティは賑わいました。庭めぐりから始め、飲み物グラスを片手にトッテンさんとのトーク、夕食、ライトアップした紅葉の下での尺八の吹奏、そしてデザートでした。食べ物は、岐阜から呼んだ未花ちゃん夫婦に担当してもらい、尺八の吹奏は、友人で佃煮作りを業とする津乃吉の社長に受け持ってもらいました。

週末の幼児教育施設には感心しました。活かし方とちょっと改造を工夫すれば、これから立ち向かうであろう未来にとてもうまく適応できる大人に育てられそうに思われたからです。余談ですが、はるか以前にイギリスでは、息子を蚊にも刺させないほど猫可愛がりすような母親を輩出しており、その魔手から息子を守るためにボーイスカウトが誕生しています。その必要性に気付いたアメリカは、時の大統領が初代会長になってボーイスカウトを導入しています。それも大切ですが、未来に備えた価値観や美意識の育成は行うことではないでしょうか。
 

 

inserted by FC2 system