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アイトワ循環図
方向を見定める一助 09/04/26

 藤の花が週はじめから見事になり、いつものようにクマバチがブンブン羽音を立てて蜜を吸いに来ています。今週は、肝心の火曜日は雨でしたが、この雨も含めて夏野菜の準備をする上ではとても恵まれた天候でした。明日「火曜日は雨」と、天気予報と雲行きから覚悟をきめた月曜日、キュウリの苗を畑に下ろしました。少し若すぎる苗でしたが、雨なら日照りが理由で萎れる心配がない、と読んだわけです。さらに、雨の火曜日にあった今週のメインイベントを終えたあとで、雨が上ったのを幸いにナスビ5本とヘチマ2本の苗を買い求めて植えつけました。

 水曜日は見事な日差しで明けました。朝食後そそくさと畑に出て、植えつけたばかりのキュウリやナスビなどの苗に日よけかけようとしました。しかし、日差しは「とても柔らかい」と肌で感じとり、やめました。かく、先週までに植えつけたトマトやトウガラシの苗と同様に、このたび植えつけた苗も、まだ日よけをかけずに済んでいます。他方、温室では、チマサンチェ、モロヘイヤ、ズッキーニ、オクラなどが発芽しており、順調に育っています。

 肝心の火曜日は雨でした。カタログハウスが募集したアイトワ見聞ツアーの2回目のご一行を迎える日でした。計画では1回だった受け入れ予定が2回になったのですが、それは予想をはるかに超える応募者があったためです。他方「いきいき」の募集にも応募者が殺到し、1回の予定が3回になりました。どうやら、自然循環型の生活に興味を抱く人が増えているのかもしれません。雨の中での庭めぐりでしたが、皆さんとても熱心でしたので、説明にも力がこもりました。

 庭仕事、とりわけ露地栽培の畑仕事は、時間とタイミングの見計らいがとても大切です。種まきには「この1日」という日があります。ハウス栽培がなかった時代は、つまり発芽のタイミングを人工的に操作できなかった時代は、その1日を見定めるのに苦労しました。その1日を「八十八夜」などと暦上で見定めた上に、その1日が近づくと天候、とりわけ雨の様子を見計らいながら決めたものです。その1日に種をまけない何らかの事情が生じたら、1年を無駄にしかねません。

 その意味で、このたびの2回の予定が5回になったツアーの受け入れはしんどかった。しかし、結果は「応じてよかった」と満足しています。これまでにも同様の満足をしたことが幾度かありますが、とりわけこのたびの5回は、「いきいき」や「カタログハウス」の配慮のおかげでとても有意義でした。応募者も「参加してよかった」とアンケートに記した人が多かったようです。

 ツアーの人たちに元気をもらったせいか、作業の遅れを埋め合わせるための苦労が苦になりません。今週は3種の夏野菜の苗を植え付けただけでなく、ヤーコンの畝を用意して8つの種株を植え付けました。セージを植えた15の鉢を整え、例年通りに円形花壇に並べました。7つの長鉢で越冬させたゼラニウムを、いつでもテラスにデビューさせられるように仕立て直しました。同じく7鉢のレモングラスには追肥をし、ポットで育てていたホウキグサの苗を鉢植えに仕立てました。エンドウマメの2回目のつるつりもしましたし、2種のトウモロコシとゴーヤはポットに、フーセンカズラは鉢を用意して種をまきました。週の最後は、最後の花芽摘みでした。

 デスクワークでは、2つの短い寄稿文に取り組んでいます。大学での2つの講義の準備にも精を出しています。講じる内容は完成していますが、講じ始めてから細部の仕上げをしなければ成らないことが多々あります。前の週の受講生の様子などから、強調すべきところをクローズアップするとか、微調整しなければなりません。とにかく私は、「こうした話を、若いときに間いておきたかった」と自分が願ったことを伝えようとしています。少なくとも、人生の節々で迫られる選択の場面で、うろたえたり、方向を見誤ったりしなくて済ませるための一助にとの願いです。
 
藤の花。サンクンガーデンにいたる階段の日覆のような役割を与えています。自然生えの藤ですが、蔓を北向きにのばさせています。南側にはキンモクセイがあり、その上に覆いかぶさるように蔓をのばそうとしますが、ことごとく切り取ります。北側にのびて、日よけの役割を果たせば生かされる、と気付かせるように仕立ててきました。

にしんそば。この煮込んだにしんは、先週ひょっこり訪ねてくださった大垣の酒井亭のご夫妻からもらいました。妻は、庭に自生するミツバと組み合わせてくれましたが、なんとも美味。このにしんが最後の1つでした。

30人のツアー客を、この部屋に詰め込んだようなことになりました。雨でなければオープンテラスでのびのびしてもらえたのに、と残念です。このようなツアー客を迎えることを想定していたら、設計を変更していたのに、と残念に思っています。

円形花壇が夏バージョンになりました。3種のセイジを植えた鉢を並べています。私が1番好きなよい香りがする1種はまだ温室から出ていません。親株がとても弱りましたから、挿し芽をするなどして立て直そうとしています。

この金曜日は目の保養をしました。同志社大学に少し早くついて、重要文化財の赤レンガ造りの建物を見学しました。講義の中で、世界で最初に作られた赤レンガの家・レッドハウスも1例にして、美意識の変化について触れる頃あいになっています。午前中に訪れた大阪成蹊大学の芸術学部は、コンクリートの打ち放しです。

生ソバが届きました。神戸時代に知り合った友人に送ってもらいました。富士山が良く見えるところにあるマルチハビテーションの1つから届きました。まずとろろソバにして賞味しましたが、美味。酒井亭の煮込みにしんを、週初めに使い切っていたのがいかにも残念でした。

今週最後の畑仕事は花芽摘みでした。週末は雨であけ、夕刻5時ごろまで降り続きました。小降りになった頃から温室に入り、ゴーヤ、フウセンカズラ、そして2種のトウモロコシの種まきをしました。その終わる頃に妻が犬の散歩で出てきましたから、5分ほど手伝ってもらって摘みました。畑中を探し回ってこれだけでしたが、ほろ苦くて、なんとも美味しい浅漬けになります。
 

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