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アイトワ循環図
Be gentle 08/11/23

 予期せぬ勉強をしました。過去3週間に渡って、これまで体験したことがない体の不調を覚えましたが、単なる風邪ではなかったのです。おぼれかけていたのです。

 日曜日なのに9日、かかりつけの医者に電話をし、病院を紹介してもらいました。月曜日まで待てなかったのです。タクシーを待つ10分間がつらかった。その救命救急センターで、最初の若い女性医から担当医となった若き男性医にたどり着くまでの20分ほどの間に、3人の医師の手を経て、車椅子からベッドに変わり、即入院となりました。肺に大量の水がたまっていたのです。

 鼻と腕にチューブをつながれ、飲料は1日1000ccに限られ、ベッドの人になりました。翌月曜日に、入院に要する一式に加え、妻に次の本の初稿を持参してもらいました。その後、点滴のチューブは5日間で、酸素は1週間で、共に外れましたが、その間にどれほど尿が出たことか。週末にやっと横になって寝られるようになりました。2度精密検査を受けた上で、夫婦で主治医に呼ばれ、原因と対策を語らいました。原因は2つ考えられ、そのいずれかが明らかになる処置を週末に受けます。要はやっかいな船に乗り合わせた事を再確認し、医師につきあってもらうことになったわけです。退院すれば、まずかかりつけの医者に報告をし、この間に立ってもらうつもりです。何とも有り難い病院を紹介してもらえたものだ、と喜んでいます。

 友に毎日足を運んでもらい、初稿の点検、数十頁にわたる写真にキャプションを入れる作業、そして依頼された雑誌の寄稿に応えました。さらに13日にはノートパソコンを運び込んでもらい、おかげで16日分の当週記を欠かさずに済ませられました。友にはパソコンがつくまで手書きの原稿を打ち直してもらったり、わが家に走って写真を撮ってもらったりと大変な目に遭わせました。妻にも、2種のエンドウ豆の世話など、思わぬ負担をかけました。次の本の編集者にも甘えて、手書きで添削した荒っぽいキャプションを精査しながら、文章にしてもらうことにしました。

 実はもう一つの山場が16日の朝にありました。便が詰まって脂汗をかいたのです。日曜日で医師は休日、浣腸は心臓に負担をかけるようで看護婦さんにはしてもらえない。腕につけた点滴用のチューブに血が逆流する。これはいかん、病院にいるから甘えていた、と考えました。そこで悪戦苦闘の末に、妻が来るまでに脂汗を拭い終えている状態にできました。良い体験でした。

 新聞やラジオでよいニュースを知りました。英国の13歳の少女が延命手術を拒否し、家族と過ごす時間を選びました。同情です。オバマ次期大統領が、新エネルギー対策で500万人、インフラ補修(?)で200万人の新規雇用を生み出すとのこと。現金をばらまき、消費を刺激する愚策に比し、次元と品格の高さを感じました。今は、目の前の問題解消を手段にして、消費社会から次の時代、つまりポスト消費社会に円滑に移行するための目的を打ち出すときです。

 情けない記事にもふれました。飲酒運転者が新聞少年を虐殺した事件と、ワシントンでG20が振り回された記事です。後者に関しては、11日の朝日新聞「時の肖像」で高橋郁夫論説委員が以下のように触れました。「実体の伴わない経済商品を操って巨万の富を手にし、破綻の始末は人任せという手口は、本来許されまい。世界を人質に取ったかのような『市場』なるものの専横をなぜ罪として問えなかったのかと、未来の世代は論評するかもしれない」。同感です。

 世の中ではいろいろとやっかいなことが生じているわけです。それはどうしてかと考えたのですが、思い当たる節があります。人間の悪い面を出させがちなリーダーを選ぶ社会にしたからでしょう。ボーイズ、ビーアンビシャスのクラーク先生の「Be gentle」を思い出します。善い心を発揮させ合うリーダーがのびのび出来る世の中にしたいものです。

22日午後 無事退院いたしました。
紅葉のトンネルはまだこの段階です。今年もピークは12月にずれ込むかもかもしれません。

楓の樹種によっては、このように色づいた木もあります。

今年はムベが久しぶりに豊作でしたが、この幾つかを友が病院まで運んでくれました。アケビと違ってとても淡泊な味です。

ピンクと白のサザンカが咲き始めたようです。中央の黄色く色づいている木はハクモクレンです。この落ち葉掃除は大変ですがとても良い腐葉土になります。

タタミ一枚ほどの小さな三角形の読書室です。早く直ってこの部屋か、風呂焚き場で読書をしたくなっています。

事情があって、これまで撮り置いた写真を幾葉か病院に持参してもらいましたが、一刻も早く妻とこうした昼食を庭でとりたいものものです。

退院できたら正月を待たずに、好物の1つ、澄まし雑煮を作ってもらおうかなと考えています。
 

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