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アイトワ循環図

生き生きと過す 06/12/03

 宮津の地球デザインスクールには昼前に着き、丸一昼夜滞在しました、一帯はすっかり秋でした。全山がブナのグラデュエーション。ところどころでタカノツメが真ッ黄色に、山裾ではヤマウルシが真っ赤に色づいていました。地球デザインスクールは今、野山の草木がやすんでいますから一番英気を蓄える時期でしょう。しかし、間もなく雪に責めまくられ、やがて春だと喜ぶ間もなく野草が芽吹き、日々成長し、草刈などに追い回される事態になるでしょう。

 食事には地元の女性が当たっていました。昼、夜、朝の3度にわたってご馳走になりましたが、美味でした。地元の海の幸と山の幸が上手に組み合わされていたからです。とりわけカマスの一夜干し、湯がいたコッペガニ、ヨヨシの煮物、初めて口にする海草の一品、そして大根の白和え、おろした自然薯などの調和です。宮津ではコッペガニを子どもがおやつにしていたとか。食べ方を学びました。ヨヨシは嫌われ者のエチゼンクラゲについて来るそうで、今年は大漁とか。

 このたびの訪問を記念してヤマウルシとコシアブラの小さな苗を持ち帰りました。帰途は少し遠回りをして福知山の夜久野に立ち寄ってもらい「やくの木と漆の館」を訪ねました。そこは漆の知識を得られるだけでなく漆を塗る経験も出来ます。樹齢40年の漆の幹が展示されていました。近くの林に漆が1本生えていると聞き、案内してもらって初めて漆の木肌に触れました。樹液を採取した跡が刺青のように残っている木でしたが、本来は樹液を採った後は切り捨てるそうです。

 留守中にケンがまた迷子になったとのこと。妻は観光客が引き上げ、一息ついた夕刻に気付いたそうです。ケンの迷子は3度目ですから手慣れたもので、慌てふためかずに最寄の派出所に電話をいれています。案の定、それらしきイヌを保護したと聞かされ、本署まで車で迎えに行ったしだいです。ケンはなぜ賑やかな大通の派出所の方を目指してさ迷うのか。気になります。

 月曜日は4時間にわたって笑い転げました。高校時代の同窓生7人で柚子の里・水尾を訪ね、一風呂浴びたあとカシワの水炊きで気炎をあげたのです。1年生のときにピッチャーとして甲子園を目指すといって転校した男のその後が分かりました。補欠の捕手として参加し、優勝戦で試合に出ていました。しかもその男の生還が決勝点になったとのこと。2年生のときの名簿を持参した男も居ました。今日とは異なり父母の名前や世帯主の職業も記されていました。当時は今日とは異なる情報を共有しあい、何の支障もなかったのでしょう。

 庭は今、モミジやクヌギの紅葉とモクレンやザクロの落葉が見事です。クヌギは金色に輝いて見えますし、ザクロは真っ黄色です。風が吹くたびに落葉が舞う光景を眺めながら庭仕事に励みました。柑橘類を植えた一角の手入れに1日を割きました。下草を刈り、いつでもモミジやミツマタの落葉を敷けるようにしたのですが、そのついでに柑橘類の剪定に手を出してしまい、時間を食ったのです。今年は温州ミカンや小型の柚子が実をつけなかったのですが、それを幸いに大幅に選定したのです。数本の病気にかかった竹と立ち枯れた木を切り倒し、灰にしています。菜園では、トウガンの実をすべて収穫し、クウシンサイの跡を耕しました。

 2人の友が新米を、3人の友が書物をなどと嬉しい贈り物が重なった一週間でもありました。水、金、土の3度にわたって夕刻から市街に出かけています。市内の商店主を対象とした講演、友禅染で有名なお寺の襖絵を製作している女性を励ます飲み会、そして知人の相談事にのる酒席に臨んだのです。生き生きと過す人と触れることは楽しいものです。産経新聞関西版の夕刊で、毎週金曜日に寄稿させてもらっているコラム『自活のススメ』は3年めに入りました。毎日のように、朝一番に構想を練り、文字にしています。

紅葉した宮津の山。自然は同じモノを2つとつくりませんから、また同じ場所は一点しかありませんから、すべての木が異なって色付くのでしょう。グラデュエーションを楽しみました。
少し木の葉を拾いました。上の2枚はタカノツメ。下の左の2枚はブナ。右はヤマウルシです。ヤマウルシはわが家の一帯でハゼと呼んでいる木かもしれません。その実から和ロウソクをつくる蝋をとります。
ヨヨシはイボダイとも呼ぶとききましたが、妻によればウオゼだといいます。「白身のお魚でしょう。煮物にして赤ちゃんの離乳食にしていました」とのこと。
何ヶ月か前に中学時代の同窓生と集ったところで、高校時代の仲間が集いました。柔道の国体選手や、ラグビーで2度も日本一になった選手もいます。大学チームと社会人チームのチャンピオンが競って日本1を決めますが、その翌年から日本チャンピオンとの呼称が公式化しています。
コーヒー滓(かす)を畑で生かす作業も、秋の観光シーズンは大変です。春の3倍、夏や冬の10倍ほどでるからです。といっても夏や冬はお客さんが日に2〜3人ということがよくある地域です。滓を畝の肩にまき、フィルターを並べる。フィルターに着いた滓が雨で落とされ、太陽光線で乾いたら、燃して灰にして、畑に空き込みます。
収穫できたトウガンのすべてです。中ほどの大きさの実が2つ腐っていました。自然生えの1本の蔓で採れました。トウガン汁や豚肉ベースのスープだけでなく、妻は炒め物などさまざまな料理に生かすことでしょう。
個別の葉を集中攻撃するのは虫の習性でしょうか。あるいは植物の誘導でしょうか。いつも不思議に思います。同じように複数で生えているのに、集中的に虫に食われる固体がありますが、これは植物の誘導でしょう。1本の作物で、個別の葉が集中的に虫食まれることがよくありますが、これはいずれでしょうか。やがてこれも、植物の誘導であったことが究明されるのではないでしょうか。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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