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アイトワ循環図

1本の筋と日本の役割 06/07/09

 日曜日は雨模様で明け、一時的には強い日も射しましたが断続的に激しい雨が降りました。だから4時頃までデスクワークに割いていましたが気がめいりそうになり、次の花を見て回ったり温室にいって掃除や鉢の整理などに当たったりしています。その途中で、茶色系統のタテハ類の蝶が温室に紛れ込み、出口を求めて飛び惑い始めましたからサア大変。こうなるといつもガラスの天井に沿って外界に出ようとして逃げ惑う蝶を捕まえ、外に逃がすのにいつも一苦労します。

 曇り空の月曜と梅雨の晴れ間のごとき好天の火曜は妻とそろって庭に出ました。6月20日からアイトワは人形創作のための休暇に入っていますが、再開する7月21日までに済ませておきたい庭仕事が多々あります。ですから、この2日間で妻がアトリエにこもったのは月曜の昼食後だけです。

 まず月曜日は、午前中は鉢の移動日に割きました。妻は門扉からサンクンガーデンへのアプローチの除草をしながら、私を待ち受けました。温室やその周辺で育てていた鉢植え植物とサンクンガーデンで役目を終えた鉢を入れ替えたのですが、アプローチは階段になっていますから一輪車では運びづらく、その部分だけ妻に手伝ってもらって重い鉢を運んだのです。ギボウシやムラサキグサ、ツボサンゴや六甲サクラソウなどの花が終わった分を引き上げ、フウセンカヅラやホウセンカ、オリヅルランやトケイソウなどをデビューさせたわけです。私は昼寝の後も庭に出ようとしたのですが、雨がぱらつき雷鳴がとどろき始めましたから書斎で過ごし、夕刻は「小泉さんの5年」を見事に評価した新聞記事に触れ、溜飲を下げています。

 火曜日は、妻は紅枝垂れ梅の下の除草から、私は新しいワラビ場つくりから手を着けています。午後は、妻がかつて玄関があった辺りの除草をしている間に、私は昼寝もせずに刈り込みにあたりました。サンクンガーデンに降りる階段を覆うフジの蔓さばきや、周辺の大きなモクセイの刈り込みです。刈り取った枝などを妻が囲炉裏場に運んでいる間に、私はサンクンガーデンから見上げたところにあるツバキを剪定するなど暗くなるまで庭で過しています。

 水曜日は強い雨と北朝鮮のミサイル騒ぎで明け、そして暮れました。木曜から金曜にかけては東京での講演に、土曜日はアイトワ塾の仲間と麦の家の訪問に割いています。もちろんその合間も、許されるかぎり庭仕事に時間を割きました。この時期は草木が一番生長するときですから、段取りよく手を打たなければなりません。種を落しそうな野草を見つけては除草し、不要なところで竹が伸びれば切り取るなどの作業に追われる日々が続くわけです。

 そうした作業の間に、たった4杯の蒸気船にあたふたした頃の日本を連想しています。今や地球と言ういわば小さな船の上で、ミサイル騒ぎごときであたふたするのは時代遅れです。環境破壊や戦争を人類共通の敵とみなし、その排除に全精力を割く外交国家を目指し、世界の緊張を和らげようとすべきでしょう。憲法9条を生かして周辺国との友好関係に邁進し、東西間や宗教間の緊張などが生じたときは泰然自若として受けてたち、和らげる役回りを引き受ける国家となるべきです。それが出来ないのも、必然の未来を見定めず、過去の清算を避け、アメリカに言われて憲法9条をなし崩しにさせられたり、海外派兵までしたりするような国にしたからでしょう。やがてはアメリカの良識派が再興し、通すべき1本の筋を持たない日本を非難するはめになりそうです。

 久しぶりで繊維業界の人たちを対象としたセミナーを楽しみました。その後で、顔見知りの人たちと旧交を温めることになったのですが、20人あまりの酒宴となりました。かつて私の想いに耳を傾けてもらった人に幾人も駆けつけてもらえのも嬉しかったし、初めて耳を傾けてもらった人から感想などが届けられていたことを帰宅して知り、勇気付けられました。

剪定が終わったサンクンガーデンの入り口周辺です。自然生えのフジを北向きに張らせて、階段を覆う日よけの傘のように仕立てています。放っておけば南側にあるモクセイの上にはびこって傷めかねませんから神経を払っています。

 

枝垂桜が1本枯れました。一番濃い色の花をつける木でしたから、妻はとても悲しみました。もっと早く切り取っておれば、ヒコバエが出て再生できていた可能性があります。この木は樹皮が傷み、その瑕が周囲全体に及んだのが原因です。樹皮が傷んだ原因は分かりませんが、妻がなんとか助けようと努力している間に完全に枯れてしまいました。

 

サルスベリの生命力を示す写真です。根元の近くに虫が入ったことを妻が発見し、虫(カミキリムシの一種の幼虫?右)を退治しました。この手の虫は根元の樹皮の周囲を輪を描くようにして傷つけて枯らしてしまいますが、この木はすでに独自の生き残り策を打ち始めていました。その輪の上から発根させていたのです。

 

新しいワラビ場を用意しています。これまでのワラビ道は、ツバキやウコギなどの木が茂って日当たりが悪くなる一方です。昨年の暮、庭の北西の角地に生えていたクヌギの頭を切りとりましたが、その日当たりがよくなった所をワラビの新しい収穫場に仕立てようとしています。

刈り取ったはしから積みあげた太目の竹(左)と細い竹(右、その奥の和紙と竹ヒゴで作った地球儀を貫いて竹が育っています)です。今年は天候と来客や外出などがうまくかみ合わず、筍が長けてから手を付けました。10日ほど前なら1〜2時間ほどで済んでいた作業ですが、半日を要しました。もう10日も遅れたら竹が堅くなって葉が茂り、もっと厄介です。

 

江戸東京博物館です。セミナーがあった国際ファッションセンターの側にありました。模型作りや展示などにはずいぶんお金をかけたようですが、肝心の何かが欠けており、残念に思いました。それは1本の筋を通した思想や考え方です。だから次第に経営はしんどくなることでしょう。
1本の筋が通っている麦の家を再訪しました。前回お訪ねしたときはなかったカボチャの棚と、小鳥の巣。小鳥の巣は窓越しの手の届くところにありました。ヘビや野良猫などから身を守りよいところを選んだのでしょう。
 

 

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