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黄砂にはじまり黄河で終わる 06/04/16

 こんな黄砂は初めてでした。8日土曜日の午後のことです。その兆候は、市内に住む友などを迎えて6人で朝食をテラスでとった時はありませんでした。サンドイッチを食べながら青空をめであっています。その後、市内に住む別の友を入れ違いのようにして迎え、所用と早昼を一緒に済ませて関東勢を迎える集いに出かけていますが、その折も春霞程度にしか感じていません。顔なじみの面々と御所を訪れ、そこで初めて黄砂だと気づき、強風に悩まされています。夕刻、鴨川の橋から周囲の山々を眺めましたが、間近にある東山さえかすんでまったく見えませんでした。

 日曜日は、東京の友と吉野に出かけることになっていましたが、すでに黄砂は消えていました。駅頭で落ち合って下千本から歩いて巡ることにしましたが、妻の用意した「春の華弁当」を開く場所を探すのにひと苦労でした。華弁当と丹後の伊根で買い求めた酒「ええにょぼ」でささやかな宴を張り、その後で雑踏にもまれながら中千本に踏み込みましたが、眺望のよい店で葛きりを食べただけで引き返しています。上千本は、花はまだということでしたから割愛したのです。山間を下りながら、ポトマック河畔に想いを巡らせました。日本が送った苗木から育てられた桜の名所ですが、樹種の違いを超えた何かがあるように感じたからです。

 夕刻に4人でわが家に戻りました。ハクモクレンが散り始めており、代わって桃や華桃が咲き始めていました。妻はそそくさと庭に出て、コゴミをはじめ庭の山菜や野菜を収穫し、初めて試みる料理を次々と創作し、歓談に花を添えました。スティックブロッコリーに添えたエゴマのドレッシングが好評でした。だから今年もエゴマを育て、収穫方法の改善を試みることにしました。酒はもらい物の生酛造りを選び、デザートはお土産に頂いたシュークリームを生かしました。

 翌朝は雨模様でした。朝一番に私は青菜の種をまき、妻は菜園の野菜や花の収穫です。居間でサンドイッチを4人でとり始めたときに雨になり、雨に洗われた花盛りの庭を窓越しに楽しんでいただきました。友は雨の中を昼前に帰ってゆき、かく週末から始まった入れ替わり立ち代り異なる友と過ごすことになっていた楽しい時間が終わりまし。雨は水曜日まで続いています。

 だから月曜の午後から火曜日の午前中にかけてはデスクワークに励み、午後は温室で鉢植え植物の手入れをしています。デスクワークは、水曜日から始まる市内の大学での講義の準備や新聞のコラム用の原稿作りです。温室では、6鉢のレモングラスの土を変えたり、幾つもあるランタナの鉢に肥料を入れたり、ツボサンゴなどの鉢の除草をしたりしたわけです。エンジェルストランペットが新芽を吹き、過日ポットに種をまいたインゲンマメが頭をもたげ始めていました。

 水曜日の午後、学校から帰って昼食を済ませた2時過ぎになって、ようやく日がさすようになりました。だから土曜日の夕刻まで寸暇を惜しむようにして庭仕事に精を出しています。宿根ソバの繁殖地を見定め、鉢から下ろしたり、母屋の周りの草抜きをしたり、腐葉土小屋などの周りに幾本かの苗木を植栽したりしました。木曜日の朝から、妻が庭仕事に参加しています。どうやら人形展で決まった人形の嫁ぎ先に送り出す作業を終えたようです。

 この間に、岐阜からの来客を迎えたり宝が池の奥まで勉強会に出かけたりしています。来客は、朝日カルチャーセンターで受講してもらった女性がご母堂とたずねてくださったものです。勉強会は、黄河流域で始まった稲作などの穀物栽培が人類史に及ぼした影響を学びに出かけたものです。農耕が目先の繁栄をもたらした反面で砂漠化などの弊害を引き起こさせたようですが、人間はどこまで賢くて愚かなのか、しっかりと考え直さなければいけないようです。土曜日の朝ですが、これから樹齢1200年と言われる黒椿を見に行こうとしているところです。

御所の桜です。桜の頃に初めて訪れました。イトザクラと聞いた細く長くしだれた枝にぽつぽつと小さな花がつく品種は可憐でした。広い庭園でさまざまな色合いの山桜や枝垂れ桜が妍を競っていましたが、「早く酒が飲みたいなあ」との声を誘っていました。禁酒ゾーンでしたし、屋台などもなく、心地よい花見が出来ました。

これは太陽です。午後5時に酒宴会場に向かう途上で鴨川に掛かる橋から撮りました。太陽が月の様に直視できるほど濃い黄砂は生涯で初めての体験でしたが、黄河の断流もかかわっているのでしょうか。黄砂にのって細菌とか化学物質なども運ばれることがあるとすれば、不気味なことです。昔の人はこれも春霞とみたのでしょうか。
吉野の桜です。奥深い山間に山桜が点在しており、御所と対極の景観です。こちらは、桜の手入れよりも、観光客を迎え撃つ準備や装置の方に力をむしろ入れているようです。その気になって20年ほどかけたら、見違えるような景観にできそうだ、と感じました。
来客が続いたおかげで、異な種類のサンドウィッチを楽しめました。土曜日(左)と月曜日(右)にそれぞれ数種が用意されましたが、いずれも異なるサンドウィッチでしたし、そのうちの4品種は妻が初めて挑戦したものでした。創造的に調理をする妻は、敬愛する人に夢中になって楽しんでもらえたらとても嬉しくなるようです。

 

人形の嫁ぎ先から送り届けられた写真などです。お嬢さんが絵本作家の女性からの礼状がそえられていましたが、とても可愛がっていただけそうで。それぞれの嫁ぎ先に人形がおさまったようですが、中にはその暮らしぶりなどを写真や手紙で知らせてくださいます。

勉強会をひらいた会場です。さまざまな大学や機関の学者が集い、6年間の期限付きで地球環境問題を研究する施設です。参集した市民の口から「しっかり成果を上げて、税金がかかってんのやからな」との声が聞こえてきました。深刻な地球環境問題は科学が発達している国々が生じさせており、発展途上国の人々を痛めつけている点を揶揄したのでしょうか。

アイトワの庭でも、紅枝垂れ桜や桃などが満開になり、目を奪われる頃になりますと、シラネアオイやイチリンソウなどこのときにしか見られないさまざまな草花が足元でも妍を競っていることに気づかされます。

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