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アイトワ循環図

自炊が始まった 05/06/26

 妻にとっては辛い週の始めになりました。実母を失ったのです。そうと知る1時間ほど前に、妹から電話で「持ち直しそう」と聞いていただけに落ち込んでいました。前日は入院先に駆けつけてほぼ終日付き添い、「孫も一人残らず」駆けつけられたと喜んでいた矢先のことでした。医者の目を盗んでコーヒーを口に含ませた人はいたようですが、死に水はとれなかったようです。誤飲を恐れた医者が1年も前から腹に穴を空け、チューブで水や栄養を補給していたからです。

 月曜日はアイトワ塾の日でした。私は通夜を割愛して妻を駅まで送ったのですが、その後で大賀ハスがテラスの水鉢で蕾を一つ上げていたことに気付き、なぜか心が安らぎました。塾では、幸せな家庭をテーマにしましたが、私は家族が主になって調和の取れた暮らしを慎ましやかに送れたら、それで本望です。きれいな空気や水や大地を大切にし合い、騒音や騒色に悩まされないように気を付け合い、互いの個性を尊重し合いながら創造的に励みあう生活です。逆に、怠惰や不正直に明け暮れたり、消費や収入や肩書きを競い合って血眼になったりするのは御免です。塾では、統一性に欠けた家並みも話題になりましたが、それは各戸が好き勝手なことをした結果ではないでしょうか。実はそうしたことを許し合えた陰に、環境破壊の原因や相互扶助関係を不要にした要因が、つまり工業社会の弊害が見て取れそうだ、と語らいました。

 告別式の日に、私は戒名に「清励」という文字が入っていたことを知りました。妻は前夜、「母は二人の姉に手伝わせてコンニャクイモを1000貫(3.7トン強)も出荷した年があったようです」と、姉から聞いて帰っていました。戦時中に病床の夫を抱え、疎開先で段々畑を開発しながら一家を支えた人ですが、この清励が老いては災いをもたらしたようです。10年ほど前から痴呆が出てケアセンターを渡り歩いていましたが、見る間に痩せたと聞いたからです。働き者が痴呆になると、ケアセンターの人たちの目にはジッとしておれない危険な人と映りかねず、動き回らせないチエとしてカロリー制限を考えたりするのではないでしょうか。享年89歳でした。

 妻は木曜日の朝から海外旅行に出かけましたが、見送った私に「母は心置きなく旅に出させてくれそうです」と言い残していました。タイの少数民族を訪ねる旅で、義妹も含めて6人の人形教室の仲間と出かけました。だから自炊と犬の餌やりや散歩に随分時間を割き始めています。

 庭仕事にも精を出しています。キュウリをカラスが襲いましたので防鳥ネットを張りました。イノシシが出没したときに一帯にダニの子を落としていったようですから、その退治にも時間を割きました。ダニの子が潜んでいそうな植物の葉先をガスバーナーで焼き、その上でことごとく刈り取って捨て、土の表面も焼く作業です。このカラスとダニ対策のために1日を割いています。病気の竹を切り取って焼き捨てる作業や、サツキなどの刈り込み作業も続いています。

 原稿つくりにも励みました。ある機関紙の表紙を飾る原稿では、「アイトワ」という愛称を考えたときのことを思い出しながら、次のように締めくくりました。「忠」や「孝」を尊んだ上下の関係を大切にした時代よりも、「愛」によって成り立つ横の関係をより希薄にしてしまった工業社会では、真の愛のあり方を問い直すことが清豊の道を切り開かせるカギではないでしょうか。
 
 日本環境教育学会が縁で、ゼミ生を引率したいとの声をかけてくださる人や講演に来てほしいとの要望を寄せてくださる人にもめぐり合い、その受け入れやレジメ作りとかパワーポイント用の資料造りなどにも励んでいます。週末はアイトワ塾の仲間と大阪に出かけました。ゴッホ展を見学したり天王寺動物園の改造に携わった人に園を案内してもらったりしたわけです。足が棒のようになりましたが、とても楽しかった。

キュウリをカラスから守るために防鳥ネットを張りました。これで駄目なら、カラスを脅す小道具を用いることにします。カラスが繁殖するのは、人間の生活のあり方に、とくにゴミ対策に問題があるように思います。

中庭の刈り込みを終えました。大きな円卓のように仕立てた植え込みを刈り込むには、電気バリカンのような機械を腕を伸ばして用いますから、力だけでなくけっこう技術も要します。

トラノオが咲きはじめました。ウコギの根元に地植えしたものが自生化しているのですが、喫茶に来られる人たちにも見ていただくために鉢植えもつくっています。
今年、初めて収穫した四葉キュウリです。他に、カキチシャ、収穫が始まったインゲンマメ、二つ目のズッキーニが写っています。この一本に続く予定であった二本が、カラスに美味しい部分だけついばまれてしまったのです。
楮(コウゾ)の実が稔っています。美味しそうですが、食べたら酷い目に合います。甘いと喜ぶのはつかの間で、渋いといってよいのか,えぐいといってよいのか、いがらいといってよいのか分かりませんが、食べなければよかったと反省させられます。これは子どもの頃に舌が体験した思い出です。

初めてつくったツルナです。妻が一度ためしに収穫し、お浸しにしていましたが、味噌汁の具や炒め物などに生かせそうです。昨年、初めて試みたエゴマは成功でした。葉も生食できますが、種がゴマ以上に、私には美味しいのです。

サツマイモを10本ですが挿しました。イモを取るのが主目的ではありません。小売店頭で見かけないツルが狙いです。戦時中に美味しいと思って食した時のことを思い出すためです。今も美味しく感じています。多分、市場に載せないのは、収穫や調理が面倒だからでしょう。

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