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春は来るのでしょうか05/03/13

 先週末から駆け足で台北を訪ねてきました。「台湾の息子」のような人の結婚式があったのです。結婚相手は日本人でしたし、彼は一時期台湾の邦人企業に勤めていたことがありましたから、日本から親族や友人などが駆けつけました。台湾流の結婚式は近しい人から順に大勢の人を招いてお披露目することが中心のようで、新郎新婦以外は平服でしたし、主賓よりもご両親や祖父母など近しい人を上席につけていましたから、とても和やかでした。

 私たちにとってはタイミングのよいに挙式でした。桜が咲き始めていたからではありません。妻は少数民族の現況に、私は中国と台湾人の関係に興味を強く抱いていたときでしたから、これを幸いに、と烏来(うーらい)や「228事件記念館」を訪ねたりしています。

 烏来とは少数民族が棲む村があるところですが、前回訪台した10年ほど前から比べるとすっかり観光地化し、少数民族は離散状態でした。要は、土地柄に則した文化に基づく生活を放棄して文明に組み込まれ、現金収入を求めて低賃金労働者の道を求めていたわけです。228とは、蒋介石軍が大陸から台湾に敗走した後に生じた虐殺事件の記念日です。この何万人もの台湾の気骨や気概のある人々が消された事件は、前回はまだベールにつつまれていましたが、ベールは次第に剥がされつつあるようです。今では、蒋介石が台湾を統治する上で目障りになりそうな人をあらかじめ一掃しておいた事件であったことが分かるまでになっています。

 おりしも中国では反国家分裂法を審議する全人代が始まりました。だから台湾ではこれを非難するデモを繰り広げていました。台湾に逃げ込んだ蒋介石軍一派は旧日本軍にとって代わるような形で統治し始めていますが、台湾人がこの因縁を断ち切ることを国家を分裂させる動きとみて非平和的な力を行使できるようにするわけでしょう。帰途機上で産経新聞の「主張」に触れましたが、「台湾住民を武力で威嚇する法律であり、強い疑問と懸念を抱かざるを得ない」とありました。台湾にはいつ本当の春が訪れるのでしょうか。

 この小旅行でも、台北でだけでなく、京都でも大勢の人に迷惑をかけてしまいました。留守番が女性だったので心細かったのですが、毎日愛犬の散歩をかねて駆けつけてもらった人があったり、夜の見回りに来てもらった人まであったりしたのです。愛犬たちは夜の散歩ができたわけで、むしろ私たちの留守を喜んでいたことでしょう。ポッポの夫婦にとってもよい期間だったと思います。ぼつぼつ自然界に餌が増える頃ですから、甘えを捨てさせたいと思います。

 帰ってみると、枝垂れ梅や椿も満開でしたしクロッカスも満開でした。フキノトウが長けそうになっていましたし一輪ですが福寿草も咲いていました。それは野草が元気よく伸び始める季節であることも意味しており、早速翌日から畑にでました。一足早く春を迎える温室で、鉢植え植物の草抜きをし、花をつけ始めたものから順にテラスにデビューさせました。その上で、二十日大根と白菜の畝の跡から手をつけました。冬野菜の収穫が終わった畝から順に夏野菜用の畝に仕立て直しです。今年は、大雨のときの排水対策もするわけですから、少し大仕事です。低くするところから土を取って高くするところに移動させながら畝の仕立て直しです。

 週末の二日間は少し多忙でした。遠方から相談事の来客を迎えたり、日曜から丹後に出かける仕事の下打ち合わせの来客があったり、庭掃除の若者を迎え入れたり、大垣から友人一家を招いたりしたからです。その間に、妻は取材の下打ち合わせに応じています。夏の着物をテーマにした雑誌の記事ができるようです。私は電化工事にかかわっています。木陰のテラスに照明器具をつけたり電磁調理器を使えるようにしたりする地下埋設配線です。



満開の枝垂れ梅です。剪定で出たゴミになるところの枝を生かしてテラスを飾りました。この演出は二度とできないかもしれません。数年間も枝垂れ梅の剪定をサボっていたから大きな枝を切り取らざるをえなくなったわけですが、毎年剪定をすれば生じないことです。

この椿には次郎冠者との名称が与えられています。50年ほど前に、ご近所の二尊院の庭にある大木から一枝切り取ってもらい、挿し木で増やしたものです。

台湾の息子のお色直しです。彼は1m80cm以上の背丈があり、しかも優秀ですから、徴兵されていたときに衛兵に選ばれかけたようです。でも、視力不足で外れたとのこと。選ばれることはエリートの証拠になり、女性に憧れられたり高級を与えられたりするようですが、妻は選ばれなかった「よかったね」と喜んでいました。
衛兵の交替式に出会いました。粒ぞろいの男性が、おもちゃの兵隊さんのように一糸乱れぬ動きをしていました。このあとで衛兵台の上に立つのですが、次の交替まで1時間微動だにしません。真夏は汗もぬぐえず、冬は鼻水もぬぐえずに立ち続けます。この手の衛兵をバッキンガム宮殿などでも見ています。
蒋介石の巨像を飾った廟にも立ち寄りました。蒋介石は、台湾人を強兵に仕込み、大陸反抗を試み、一つの中国にすることを夢見ていたのでしょう。この廟はいつまで安泰なのだろうか、と少し心配になりました。

台湾でも韓国式美容整形手術が流行り始めているそうです。それは自分を自分らしくすることだ、と考えているから行うのでしょうね。さもないと、術後に魅かれた人に不親切になりませんか。いずれにせよ、人間社会では春は自然には巡って来てくれにくくなっているのかもしれません。

庭では福寿草が咲いていました。これまでに幾度か、お正月にもらった飾り鉢などから地に下ろしたことがあったのですが、いつも枯らしていました。これは、2年ほど前にホビーショップで見つけた苗を、植えつけたまま忘れていたものです。植えた場所の湿り具合や日当たりの具合などがよったのでしょう。

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