一喜一憂の一週間 04/11/07

 シイタケの発見と結婚式で週が明けました。朝一番に、あきらめていたホダ木に大きなシイタケが出ているのを妻が見つけました。立ち枯れたクヌギの木にも出ていました。結婚式は、この春に松の枝を落しに来てくれた妻方の姪とその婚約者が、仲人なしで挙げた式でした。親戚だけのお披露目の会は和気藹々としていましたし、林業に詳しい人と有意義な会話も楽しめました。その後の恩師や友人なども交えた披露宴は、妻は参加しましたが私は遠慮し、お披露目の時にもらった辛口の樽酒を楽しみながらレジメづくりに精を出しました。

 わが国は本当に豊かなのでしょうか。木材に関わる人によれば、台風23号によって兵庫県の北部で相当広範囲の檜と杉の山が駄目になったとか。問題は、根こそぎ倒れたり折れたりした木を処分して得る対価では、新たな植林をする経費が出そうにないので放置されそうだ、ということです。駄目になった山の木は、「おしん」ではありませんが、貧しさから娘を売るようなこともあった時代の人たちが苗木を植えた木です。そうした木を切り出しておりながら、今の人は後世のための苗木を採算面から植えられないというのです。やりきれない気持ちです。

 月曜と火曜は、水曜日に大垣から迎えるお客さんのための準備でした。まず、びしょ濡れになっていた二つの炉を乾かす作業から手を着けました。おかげで二つの炉は大活躍、翌夕は楽しい宴となりました。もちろんその間に、宴のための椅子を並べたり庭を巡回する小径の掃除をしたりしただけでなく、畑の排水路を太いパイプを使って仕上げています。

 太いパイプは前日の夕刻にホビーショップで買ったのですが、パイプを埋め込みながら店員との会話を思い出しました。「プラスチックの樋などをつける接着剤はどこにありますか」と尋ねたのですが、学生アルバイトの店員は2人とも「樋」を知らなかったのです。やっと自分で見つけ、レジで、これもアルバイトの女性と次のような一問一答をしました。「あなたは樋を知ってますね」「何のことですか」「樋が分からないんですか」「分かりません」「あなたはどんな家に住んでいますか」「?」「鉄筋アパートですか」「違います」「木造家屋ですか」「違います」「!?!」「マンションです」。アルバイトだらけのホビーショップです。採算面から? 

 週末は嬉しいことが重なりました。まず金曜の朝食のパン食に始まり土曜の夕食の筑前煮にいたる食事で支援物資(?)のありがた味を噛み締めました。その間に、庭で薪割りをしていると、私の仕事の邪魔をしないように庭を巡るお客さんを迎えています。高知で有機栽培農業や木工、ハーブ染やシイタケ栽培など手作りの暮らしを率先している女性でした。ほとんどの私の出版物に目を通して下さっていましたから、数分の立ち話なのに旧知のような爽快感を味あわせてもらいました。小麦の種をいただき、ツタンカーメンのエンドウの種をお譲りしました。共に蒔き時です。金曜には産経新聞の連載も始まっています。

 この間に、田臥勇太の活躍、新潟の余震、アラファト氏の脳死の噂、香田証正さんの告別式、ジェンキンスさんの禁固30日、イチローの最優秀外野手、ブッシュの再選など一喜一憂することが続きました。とりわけ、ブッシュが、女性や有色人種の過半の支持を失い、白人も29歳以下の過半の支持を失いながら、主に白人男性の60歳以上の支持によって再選されていたとのウォールストリート・ジャーナルの記事を知り空恐ろしいものを感じました。それはともかく、ブッシュは一番力が強い人が一番やってはいけない非民主的なことをしたように思います。1000人余のアメリカ青年や10万人からのイラク市民を犬死させ、却って安心できない世の中にしたように思います。ブッシュに、隠してないものを「隠している」と因縁をつけられたらどうしよう。


シイタケが出ました。普通なら春に出ていたはずなのに出ませんでしたから、あきらめていたのです。乾燥しすぎていたのでしょう。今年の台風続きの雨が生き残っていたシイタケ菌をよみがえらせたようです。4分の1ほどのホダ木で菌が生きていたようです。水曜日のお客さんに、自らとって召し上がってもらいました。

レンガを干し上げているところです。レンガを組んだ炉の、底に敷いた炭が乗るレンガだけでも乾かしたくて、工夫しました。まず天日で干す手はずをととのえ、石組みの炉の底に溜まった水をかいだし、あとは翌日にまわしました。翌夕、うっすらと乾いた石組みの炉で焚き火をし、その熾(おき)で、天日で乾かしていたレンガを干しあげたわけです。
これがホビーショップで手に入る一番太いパイプでした。庭を巡る小径が、排水路の出口を遮る形で走っていますから、小径の下に排水パイプを、2箇所で埋め込みました。小径の部分はすでに埋め戻しています。見えているパイプの2〜3mほど先(後方)の所から小倉池でした(今も法務局の地籍図では池のままです)。現実には幅4m長さ50mほどの道が不法に作られており、袋状の沼地を宅地に変えています。錬金術でしょうが、環境や景観の破壊でもあります。
今年の柿の葉と柿の葉寿司です。過日写真でご紹介した富裕柿や次郎柿の葉はすっかり落ちてしまいましたから、今回は窪柿(随分前にご紹介した自然生えの甘柿で、雌花だけでなく雄花も着ける柿の木)の葉を用いました。葉は二枚と同じものはありませんし、年によって葉の様子は大きく異なります。それは木の種類よりも、その年の気候の差に左右されます。

本格的に焼酎を味わうための「黒じょか」(左)とイワナの骨酒です。お客さんの中に、渓流釣りの名人と過日薩摩から焼酎を3本も送ってくださった人が混じっていました。おかげで、焼酎の美味しい飲み方を学べましたし、美味しい骨蒸しを何度も何度も回し飲みすることができました。

金曜日の朝食です。年金生活者になったおかげか、支援物資(?)が増えました。ドイツパンとコムハニーは京都の、(カリカリに焼いてふりかけた)手作りベーコンとソーセージは大垣の、デザートの柿は新潟と大垣と京都の友や知人からの物資です。わが家のレタスと人参とタンポポの若葉や、ラディッシュやコカブも美味しい。土曜日は、夕食の筑前煮で秋田からのコイモが活躍し、今は故人の商社時代の親友の奥さんから大量の玄米を送ってもらいました。

産経新聞関西版の夕刊で週に一度の連載が始まりました。毎回妻の人形の写真と人形の呟きが伴います。私の本文を読んだうえで人形の呟きがそえられますが、その呟きにふれて私には初めて知ることもあり、楽しく続けられそうです。早速「産経で知った。日曜日に訪ねたい」との電話がありました。

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