贈り物と武家の宴 04/10/10

 嬉しい頂き物で一週間が開け、そして閉じました。アヤメの株をアイトワ塾生の一人に届けてもらったり知人から魅力的な本を、亡き友のご子息から生菓子を贈られたりしたのです。アヤメを植えるために、三椏(みつまた)を一本根元から切り取るなどして場所を作ることにしました。

 庭木が大きくなり、日が当たる場所がそれほど減ってしまっているのです。魅力的な本とは、「21世紀の未来社会論」との副題がついた『森と海を結ぶ 菜園家族』です。先週も心引かれる書物をもらっていますから、雨の日とか風呂を焚くときにじっくりと読みたいと思います。

 二日間にわたって温室の整理をしました。これから観光シーズンですから、大勢の来客が予測されます。庭を巡ってくださる人のために、エコライフガーデンを巡る通路だけでなく温室もあまり散らかしておいたのではいけないと思って片付けたのです。やがては寒さに弱い鉢植え植物を冬篭りさせますが、その場所作りの意味もあります。

 火曜日は、晴れていたら妻と連携プレーを演じながら畑仕事をする予定でしたが、大雨でした。今年も冬野菜が打撃を受けそうで心配です。大雨の後で蒸し暑くなると腐ってしまいます。この心配が、ハウス栽培で農薬などを使うといらないのでしょう。実は、アイトワにある温室は水耕栽培をするためでした。設備も買い入れ、試使用も大成功でしたが、直ちに廃棄しました。そのわけは『このままでいいんですか』で詳しく触れましたが、大雨が降りながら水やりの水道水が必要なのに、酸性雨の心配は不要など、その異常さに気づくなどしたからです。

 翌日は晴れましたが温度が上がらず、冬野菜は助かりました。庭仕事を手伝ってくれる女性が来てくれましたから庭木の剪定をしました。切り取った枝や幹を「森の囲炉裏場」まで運んでもらいながらの剪定ですからはかどりました。大きく育ったサンシユやニセアカシア、その足元に生えているサツキやアジサイ、そしてその側にあるグミをさばきました。グミは棘がありますから要注意です。かつてはこの木を選定すると、棘に突き刺されて干からびたカエルやトカゲをよく見かけたものですが、近頃は見ません。それらを突き刺すモズがいなくなったのでしゅか。

 木曜日も曇天でした。前日の剪定で出た幹や枝を整理し、薪を取る部分を残してあとは燃やして灰にしました。また、短い一畝を耕し、堆肥や灰などを入れて畝を仕立て、妻に壬生菜の苗を植えてもらいました。次はオクラの畝を仕立て直す予定ですから、残る夏野菜は伏見トウガラシとツルムラサキとモロヘイヤだけになります。根菜のコイモとヤーコンそして一部のヤムイモは秋が深まってから掘り出そうと思います。特にヤーコンは掘り出すタイミングが問題です。

 週末の2日間は台風の影響で雨にたたられました。だから、来月から始まる新聞連載のコラムの構想をねったり、読書をしたり、溜まった資料の整理をしたり、顧問先の会議に参加する準備をしたり、講演のレジメを作ったりして過しました。もちろん水槽のメダカの餌やりや温室の水やりもしましたし、幾度か犬の小便にもつきあいました。出没したイノシシがダニを落としてゆきましたから、被害を大きく受けた金太を風除室に非難させている関係です。

 その間の金曜日の夕刻は、亀岡の旧家で幾組みかの夫婦が会しました。歓談の夕餉です。穏やかそうに見ていた奥さんが、夫婦喧嘩をするとご主人を呼び捨てにされることが披露されるなど、笑いこける3時間でした。こんな近くに、こんな家並みがあるとは知りませんでした。幕末ごろに建てられた屋敷群のようですが、その一軒で丹波名産の焼きマツタケや珍しいキノコがはいったかしわの鋤焼の他に、生湯葉や豆腐のムースや番茶のアイスクリームなどを頂きました。そして土曜日の午後のお茶の時間に、銘菓の宅配があったのです。



大きく育ちすぎた三椏です。雨水や風呂の残り湯を流している水路の脇に植えていますが、日陰を作りアヤメやセリとか後ろのお茶を台無しにしています。切り取って小さく仕立て直すことにしたのですが、妻は着けている蕾を咲かせてからにしてほしいといいます。三椏は、和紙の原料にされる木で、切り取っても再生しやすい潅木です。

『森と海を結ぶ 菜園家族』です。共著のお二人はモンゴル研究の第一人者です。モンゴルと日本を行き来する間に生じた疑問や問題意識などが、菜園家族構想に結び付いたに違いありません。私の場合も、勤め先とかパリやNYの白亜の殿堂のような取引先とわが家の庭を行き来している間にそれらが生じ、処女作を誕生させました。
先週もらった著作です。簾(すだれ)職人の友が、先代の遺稿だといってくれました。簾の歴史や問題点などが網羅されています。生涯を一つの技や術にささげる職人の偉大さを改めて感じました。寒くなれば、薪風呂の焚口で2時間ほど座って薪くべをしますが、じっくりと読もうと思います。岐阜の知人も雑誌を送ってくれました。建築関係の雑誌に、白木造りの子どもに優しい建物が注目され、同時に幼稚園の姿勢も評価されて取り上げられたわけです。
水曜日に、半日をかけてさばいた植木の幹や枝です。太い部分は薪にします。風呂が何度か焚けることでしょう。グミも、太い幹をさばきましたが、これは棘が怖いので(手前に)別に摘んでいます。棘を注意しながら薪を1束つくり、妻に「グミ湯」に入ってもらおうかな。

風除室に非難した金太です。イノシシが落としていった芥子粒より小さな無数のダニの子が、草むらの葉先に陣取っており、そばを通る動物を待ち受け、忍者のように飛び移ります。そのダニを、ブラッシングをしてコンクリートの床に落とし、退治するわけです。その間に、犬小屋の周辺の掃除も必要です。この間は、金太とツレションに出かけます。

亀岡にある格式の高い武家の旧家の室内です。大きな白もくれんの古木もありました。床の間の武人は6代目とか。違い棚にある蒔絵の弁当箱も見事でした。幾つもの引き出しがついていました。この集いでも楽しそうな著作を建築家からいただきました。

宅配された生菓子です。送り主は、小学生の頃にわが家に来た時に、当時は錦鯉を飼っていた池があったのですが、池に飛び込んで鯉を追いかけた唯一のヤンチャでした。その父君は幾度か一緒に海外出張もした大手ジーンズメーカーの幹部でしたが、10年近く前に夭逝しました。その後も奥さんとは交信しています。

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